ブラームス神社

  • 道中安全祈願

おみくじ

  • テンプレート改訂しました

独逸日記

  • ドイツ鉄道博物館のおみやげ
    2012年3月28日から4月4日まで、次女の高校オケのドイツ公演を長男と追いかけた珍道中の記録。厳選写真で振り返る。

ビアライゼ

  • Schlenkerla
    自分で買い求めて賞味したビールの写真。ドイツとオーストリアの製品だけを厳選して掲載する。

カテゴリー

« 照れ隠し | トップページ | ソミシド »

2007年12月20日 (木)

長3度のトリック

「長3度」とは半音4つ分あるいは全音2つ分を隔てた音程。Cを基準にすれば「E」または「As」でこの音程になる。

根音と完全5度上の第5音の間に差し込まれる第3音が、根音から見て長3度の関係にあれば長調になり、短3度なら短調になる。だからという訳でもないだろうが、「長3度」は何かと長調のイメージがある。「C」と「E」からハ長調を思い浮かべるのが自然だという訳だ。ブラームスは聴き手の中にあるこの「自然だ」という意識をしばしば逆手に取る。

旋律的短音階を思い出して欲しい。第7音が半音高められて導音の機能を付与されることがポイントだ。この第7音と第3音で作る音程が、本日話題の「長3度」になっているのだ。ハ短調を例に取れば「H」と「Es」ということになる。「Es」を「Dis」と読めばロ長調を思い浮かべるところである。

「長3度」という音程には「長調の第1音と第3音」に加えて「短調の第7音と第3音」という側面があるということだ。「異名同音」を同じ音とみなすことにより開拓された話題と解することも出来る。

最近短調の作品を聴く楽しみの一つになっている。耳から鱗が落ちる場合が多い。

« 照れ隠し | トップページ | ソミシド »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 長3度のトリック:

« 照れ隠し | トップページ | ソミシド »

フォト

ブラームスの辞書写真集

  • Img_0012
    はじめての自費出版作品「ブラームスの辞書」の姿を公開します。 カバーも表紙もブラウン基調にしました。 A5判、上製本、400ページの厚みをご覧ください。
2025年1月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ