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2007年12月17日 (月)

古楽器をどうする

最近感じるおバカな疑問がある。

バッハがトマス教会のカントルに就任した1723年はカンタータの作曲と演奏が多かったハズだ。このとき演奏に用いられた楽器は、制作後何年経過したものだったのだろう?仮にである。仮に1720年制作の楽器が使われたとする。現代の古楽器演奏はそれをどう再現するのだろう。制作後3年の楽器で演奏されるのだろうか?それとも今となってはざっと300年前となる1720年制作の楽器をかき集めるのだろうか?当時の製法を忠実に再現したレプリカというのが現実的なのだと思う。バッハの当時の弦楽器は、制作何年後の楽器が平均値なのだろう。あるいは人によりまちまちだったのだろうか。古楽器演奏のための時代考証では、そのことが突き止められているのだろうか。弦楽器の奏者全員が同じ制作年の楽器を使うというのもリアルではなさそうだ。使用楽器の制作年のバラツキは考証上どのような扱いなのだろう。

古楽器演奏と言われるジャンルのコンセプトは「作曲された当時の演奏の忠実な再現」とされている。信仰の自由にも近い。もちろん厳密な歴史的事実と必ずしも一致していなくてもいいようだ。バッハはレプリカ楽器なんぞ使っていなかったに決まっているからだ。つまり「当時の再現」と申しても、現実に再現が試みられるパラメータと、試みられないパラメータが暗黙の内に決められているということだ。業界の自主規格でもあると話は早いのだが。

ブログ「ブラームスの辞書」として当然の疑問は、ブラームスはバッハ作品の演奏に際してどう考えていたのかだ。そもそもブラームスの時代に、現在のような古楽器という概念があったのかというところから始めねばならないのかもしれない。

ブラームスがバッハ作品を編曲するにあたっては、出来るだけ原曲の風合いを保存することを心がけていたことは既に何度か言及した。しからば、編曲ならぬ演奏ではどうだったのかというのは避けて通れぬ疑問だ。バッハの演奏のためにレプリカ楽器をかき集めたのだろうか。

ロマン派的感覚にドップリ浸かった解釈の演奏は固くお断りだったことは、想像に難くないが、バッハの在世当時の演奏の再現にこだわったかというとそうでもない。バッハの真意には敬意を払いながらも、演奏現場の実態や聴衆の耳にも下記の諸点で配慮した形跡がある。

  1. 通奏低音における即興性の扱い
  2. トランペットのハイノートや高速パッセージの扱い
  3. カンタータ演奏への女声の参加
  4. カンタータにおけるオルガンとチェンバロの併用

80年の間一般には忘れ去られていたせいで、演奏の形態の復元には、当時最先端の学者たちでさえ手を焼いていた。バッハへの敬意、演奏現場での経験、バッハ様式への精通、作曲の能力などの諸点について、高い水準でバランスがとれていたブラームスは、理論と実技の刷り合わせに多大な貢献をしたと思われる。

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