ゴールデンコンビ
クララ・シューマンとヨハネス・ブラームスはしばしばピアノでアンサンブルを楽しんだ。公の演奏会ばかりではなく、夏の避暑地の別荘で仲間が集まってはサロンで室内楽を楽しんだ。ハンガリア舞曲、シューマンの主題による変奏曲、ワルツなどの連弾からop56やop34のような2台のピアノ作品に及ぶ。2人ともピアノの名手だったからそりゃあ凄い演奏になったのだと思う。2人の演奏と言えばピアノ共演を想像するのが自然だ。
もう一つだけわずかな可能性が残されている。
ブラームス指揮のクララ独奏によるピアノ協奏曲だ。この組み合わせによるブラームスのピアノ協奏曲の演奏の記録を調べてみた。たった1度だけ1861年12月3日に実現している。演奏されたのは第1番ニ短調だ。ブラームス28歳、クララ42歳だ。2番はとなると状況は厳しい。ピアノ協奏曲第2番の発表は1881年である。ブラームス48歳、クララ62歳だ。48歳のブラームスによる指揮は想像できるが、クララの独奏があり得るのか疑問である。現に演奏の記録が見当らない。この2人の演奏は、当時としてもある種の事件だろうから、実現していれば記録されるに決まっている。記録が無いのは実現していないせいだろう。
虎の子の1番の演奏が聴いてみたかった。
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コメント
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<もこ様
でしょ、でしょ、でしょ。
チケットいくらだったンですかねぇ。
投稿: アルトのパパ | 2007年12月 3日 (月) 20時01分
ま〜なんという素敵な日なのでしょう。。
手帳に書いておかなければ。。
投稿: もこ | 2007年12月 3日 (月) 19時59分