リトマス紙
溶液が酸性かアルカリ性かをお手軽簡便に判定出来る紙。初登場は小学校の理科室だった。おかげで酸性は「赤」アルカリ性は「青」という色のイメージが刷り込まれてしまっている。この色分けに何か根拠はあるのだろうか。とりあえず細かいことはいいから、酸性かアルカリ性かを知りたい場合の判定ツールとしては便利らしい。
今年1月12日の記事「音楽における影響」の中で、作曲家間の影響を論じる際には、先に関係する作曲家の作風を確定させておくべきだと述べた。世の中にはその手続きを経ていない議論もあるのではないかという危惧も表明したつもりだ。
私の著書「ブラームスの辞書」は、まさにその作風確定に寄与したいと願って書かれたものだ。どこぞの物好きが同様の手法で「ベートーヴェンの辞書」や「シューマンの辞書」を書いてくれたら、興味深い比較が出来ると期待している。さらにこのブログ「ブラームスの辞書」もブラームス節、ブラームスの癖に深く踏み込むことで、作風確定に貢献したいと願っている。偶然を拾い上げることも多いが、偶然をおそれるあまりの見逃しの方が深刻だ。
もちろん作風などというものは、酸とアルカリのような二元論で理解出来るものではないし、口で言うほど簡単ではない。私ごときの手には余る部分が多いが、希望は持ち続けたい。
« 刷り込みの成果 | トップページ | 交響曲の中の4分の3拍子 »
コメント