ミサカノニカ
ヨアヒムとの対位法課題の意見交換の中から生まれた作品。作品番号は付与されていない。WoO17およびWoO18が、ミサを構成するアカペラ合唱曲の集合体になっている。
ミサはキリスト教の行事の中でも重要かつ日常的な行事だ。教会暦に従って、厳密にテキストが決まっているが、一年を通じて不変の部分がある。
- キリエ
- グローリア
- サンクトゥス
- クレド
- アニュスデイ
一般にミサ曲とはこの5つの部分をテキストにした楽曲を指す。時代により地域により無視し得ない数の例外もあるが、概ねこの通りだ。古来、有名無名含めておびただしい数の作曲家がミサ曲を残している。ミサ曲の歴史を俯瞰すれば同じテキストに曲を付与する作曲コンテストの様相を呈することになる。
ブラームスは作品番号のある作品としてミサ曲を残してはいないが、先に述べたうちのWoO18は、サンクトゥス、アニュスデイ、ドナ・ノビスで構成されるミサの一部と見なしうる。これが1984年になって出版され「ミサカノニカ」と通称されているという寸法だ。
ヨアヒムとの対位法研究の成果だけあって、カノンの手法が盛りだくさんになっている。「カノニカ」というネーミングは「カノン風の」とでも解するのが自然だ。
<mayoneko様
たしかに呪文みたいでね。魔法はお好きですか?
投稿: アルトのパパ | 2008年2月27日 (水) 05時10分
ミサカノニカ・・・呪文みたいな題名ですね。
そうかカノン風という意味なのですね
投稿: mayoneko | 2008年2月26日 (火) 22時26分