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2008年3月25日 (火)

poco a poco in tempo

難解を極める「in tempo」と「a tempo」の区別問題のヒントになるかもしれないネタである。

この両者とも書かれたその場、その瞬間からテンポリセット機能を発揮するという点において相違はない。それに対して本日話題の「poco a poco in tempo」は少し趣きが違う。「ここから時間をかけて本来のテンポに復帰せよ」と解される。本来のテンポへの復帰の動きが始まる場所を指し示している。ブラームスには以下の通り6箇所の用例がある。

  1. ピアノソナタ第2番op2第4楽章206小節目(213小節目in tempo)
  2. スケルツォop4 77小節目(84小節目)
  3. ホルン三重奏曲op40第3楽章39小節目(43小節目で明らか)
  4. 弦楽四重奏曲第3番第3楽章57小節目(?)
  5. カプリチオop76-1 52小節目(遅くも59小節目か?)
  6. バラードop118-3 74小節目(77小節目で明らか)

用例の後のカッコ内には、テンポの復旧を終える場所を推定した。上記3番と6番は、復旧目標地点が明らかであるが、それ以外は必ずしも明確ではない。復旧目標地点を弾き手の常識に委ねている怖さがある。目標地点が明らかでないと復旧のペースを設定することが出来ない。

「poco a poco a tempo」という用例が存在しないことは注目に値する。この点に「in tempo」と「a tempo」を分かつ秘密が隠されてはいないか、今後の課題である。

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