クラシカルなコミック
最初の発表から20年以上続いているコミックがある。あるいは既に最終回が公開されて20年以上経つのに未だに人気が衰えないコミックもある。その作品が世代を超えて人々に訴えるものを持っているというこのなのだと思う。
今をときめくコミック「のだめカンタービレ」はどうだろう。単行本はバカ売れし、テレビアニメ化されればこれも大ブレークし、実写版も視聴率を荒稼ぎしている。大枚はたいて海外ロケが敢行されるのは、ひとえに視聴率が見込めるからだ。
クラシック音楽業界も、いわゆる「のだめ特需」に沸いている。
これが、一時のブームで終わるのか、ずっと続くのか関心を持っている。ストーリーの流れから見て、いつの日か必ず最終回がやってくる。その最終回の後も長く語り継がれるかどうかは、ブログ「ブラームスの辞書」にも影響がある。カテゴリー62番に「のだめ」を設定して既に50に近い記事が堆積した。もし「のだめ」が人々から忘れ去られてしまったら、そのカテゴリーの記事が浮いた存在になってしまう。今でこそアクセス面では多大な貢献をしてくれているカテゴリーだが、20年後に読まれた場合、「はぁ?」となってしまうのか、やっぱり「なっるほど」になるのかの差は大きい。
おそらくブラームスネタは20年後に読まれても「なるほど」「ふむふむ」ということになるだろう。ブラームスの音楽が急速に廃れることはあるまい。ブラームスの作品がバッハの作品と同等の永続性を既に獲得していると断言しても、ブログ炎上のキッカケにはなるまい。つまりクラシックとはそういうものだ。
「のだめカンタービレ」がコミック界のクラシックになってくれることを祈りたいが、ひと様のコミックの心配より、ブログ「ブラームスの辞書」が20年続くかどうか心配をするべきかもしれない。
<ひなハハ様
いらっしゃいませ。
のだめネタをお楽しみいただけたとすれば嬉しい限りですが、私はけして玄人ではありません。
これもきっと何かの縁です。私としてはブラームスの導きだと解釈しています。
投稿: アルトのパパ | 2008年6月19日 (木) 16時18分
はじめまして
私、ココログ出版で中野さんと同じく当選!?しましたものです。
のだめが大好きで思わずカテゴリーに釘付け^^
こ・細かい! クラシックにはマッタク素人で、こんな細かいところまでわかるはずもなく、音楽の玄人さんたちには色んな楽しみ方があるんだなーと感嘆! ひょんな縁で読んだブログに楽しませていただきました。
投稿: ひなハハ | 2008年6月19日 (木) 14時37分