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2008年3月19日 (水)

さらば小学校

本日次女が小学校を卒業した。

卒業式は幼稚園3回、小学校2回、中学校1回を経験しているが、何度でも感動する。特に次女がらみは数段感慨が深い。末っ子である次女の区切りは我が家の区切りでもあるのだ。我が家にオムツがなくなったのも、幼稚園児がいなくなったのも、チャイルドシートが無くなったのも、みな次女が一区切りだった。いつも味噌っかす扱いの次女は、兄姉含む家族全員から手厚く守られてきた。朝玄関で記念写真を撮っていて驚いた。身長が年齢の割には低くない祖母に、ほとんど追いついている。

卒業式の中で最も時間が割かれるのが「卒業証書授与」だ。それは時間にして30分。担任の先生が一人一人の名前を呼び生徒が返事をして証書を受け取る。これが183回繰り返される。感動的なやりとりの背景にかすかに音楽が流れていた。音楽の先生がピアノを弾いてくれていたのだ。巣立ち行く生徒たちへの慈愛にみちた音だ。30分一瞬たりとも途切れなかった。タッチがどうのペダルがどうのという世界を超越していたと思う。ダイナミクスで申せば紛れも無い「ピアニシモ」なのだが、会場の雰囲気の形成において決定的な役割を担っていたと感じる。その音色は場の雰囲気をけして邪魔することなく体育館の隅まで届いていた。年に何回も聴くことの出来ない極上のピアニシモだ。

「本当に心のこもったピアニシモは演奏会場の隅まで届く」とブラームスも言っていた。「極上のピアニシモ」の効果は凄いということだ。

凄いといえば奇遇が一つ。私好みの奇遇だ。今日次女を送り出してくれた担任の先生は、一昨年担任として長女を送り出してくれた。さらに長男もまた小学校の最後の2年間をともに歩んでもらった。つまり3人の子供たちの小学校5、6年の担任が同一人物なのだ。1学年4クラスあるからかなりな奇遇である。彼はいつも手書きの色紙を卒業生に贈る。書かれる言葉は生徒一人一人みな違う。

  • 長男 「素直一番」
  • 長女 「気配り上手」
  • 次女 「実直」

3人のキャラが見事に現われている。

そして今日長男の入学から10年、我が家から小学生がいなくなるのだ。お世話になった先生と今日で本当にお別れになる。

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コメント

<もこ様

ありがとうございます。

ピアノを弾いて下さった先生の顔が、優しいお顔に見えました。30分間音に心を込め続けてくれていました。

最高のはなむけ。

ご卒業おめでとうございます。
心のこもったピアニシモは思い出とともに
記憶されていることでしょう。
ご家族に見守られてすくすく育つ
ご次女さんの姿が目に浮かぶようです。

<ひふみ様

ありがとうございます。

おかげさまで一区切りです。

ご次女さんの小学校ご卒業、おめでとうございます♪

素晴らしい先生に恵まれた小学校生活、良かったですね。

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