アンサンブルの謎
音楽に関連して最近私が感じている疑問がある。
「アンサンブルは何故楽しいのだろう?」
これである。この問いに正確に答えれられる人がいるなら一度話がしてみたい。3月2日の記事「インヴェンション」で述べたようにバッハの「2声のインヴェンション」の室内楽版の楽譜を買い、娘たちと練習するようになってつくづくとこのことについて考えている。
娘も私も下手だ。でも楽しい。少なくとも私は楽しくて仕方がない。多分相手が娘であることが楽しさを増幅させているのだろうが、きっと娘相手でなくても楽しいに違いない。何故楽しいのだろう。
ちっとも考えがまとまっていないので箇条書きにする。
- アンサンブルは何も室内楽にだけ存在するのではない。大管弦楽にも存在するが、より具体的に実感するなら室内楽に限る。
- 全てのパートが見渡せる楽譜を見ているだけでも楽しい。
- 先のインヴェンションを例に取れば、オリジナルの鍵盤楽器用の楽譜より、ヴァイオリンとヴィオラ用の楽譜を見る方が楽しい。実際に音を出さずとも楽譜を眺めているだけでもワクワクする。
- 娘とのアンサンブルに備えてヴィオラを一人で練習するだけでも楽しい。ヴァイオリンのパートも記された楽譜だから、音を出しながら相手の動きも想像出来ることが楽しさの原因に違いない。
- 音がハモる時、掛け合いが決まった時、欲しい音を欲しいタイミングで娘が出してくれたとき、娘がこちらの音を聴いていることが判った時言いようもなく楽しい。
- 音出しの合間に娘にあれこれ指示し、結果として望み通りの音になるのは至福である。
- 恐らく「インヴェンション」という作品自体の楽しさも相当貢献していると思う。
訳もなく楽しいと落ち着かない。因果な性格である。
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