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2008年3月 3日 (月)

身から出たバッハ

私の作曲家のめり込み歴を思い返すと、ベートーヴェン、ブラームス、バッハになる。何かとドイツ音楽が偏重された学校教育の思う壺といった感じだ。もちろんこれ以外の作曲家の作品でも単発的には素晴らしいと感じるものもあるが、作曲家をまとまりとして「好き」と感じたことがあるのは、この3人だ。中学高校とベートーヴェン命の少年だった。

大学入学後に始めたヴィオラ演奏を通じて、ブラームスが台頭した。伝記の上ではブラームスはベートーヴェンの後継という位置付けが何かと強調されもするが、わが私的受容史にあっては、ブラームスはベートーヴェンラブとは別に台頭したのだ。一生このままベートーヴェンオンリーではないかと思われるのめりこみがわずか半年であっけなくブラームスにとって代わった。以来29年、ブラームスは私の脳味噌に君臨している。第2位に控える作曲家をいろいろ代えながらも、ブラームス優位は微動だにしなかった。

今、その第2位にバッハがいる。進境著しいバッハだが、ブラームスが台頭したときと事情を異にする。ブラームスは当時首位にいたベートーヴェンとは全く別個に、ヴィオラ演奏の中から台頭したのに対し、バッハは現在君臨するブラームスへの興味をいっそう深めるという知的興味の副産物として台頭した。いわばブラームスの「バッハラブ」に便乗した形だ。ブラームスへの興味が深まると同時にベートーヴェンへの愛が冷めてしまったのとは違って、バッハへの深まる理解は、一層ブラームスラブを推し進めることになる。

身から出たバッハとはそういう意味だ。

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コメント

<ムームー様

これはこれは、何とも華麗な経歴です!!

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