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2008年3月28日 (金)

4手用

ピアノの演奏形態に関する言い回しだ。1台のピアノを2人のピアニストが演奏するための楽譜には「4手用」と書かれる。「2台のピアノのための」というのとは区別される。つまりは連弾である。猫の手や魔女の手を借りたいという意味ではない。

ブラームスにはこの「4手用」という形態を愛していた形跡がある。ワルツ、ハンガリア舞曲など豊かな実例がある。目的はクララといっしょに弾くためではないかなどという野暮な勘ぐりをしたくなる。

もちろんブラームスは「2手用」つまり普通のピアノ独奏曲もたくさん書いている。作品番号の無い作品をあたると左手のみの「1手用」まで存在する。「1手用」「2手用」「4手用」があるのだから、もしかしてと考えていて面白い話をみつけた。

ブラームスのピアノ曲は彼の中低音域偏愛を反映してか、ピアノの左手が酷使される傾向にある。そのことを指して「ブラームスのピアノ作品は左手が2本要る」と評される。言い得て妙だと感心していたが、つまりこれは「3手用」だ。

忙しさのあまり演奏者が譜めくり出来ない連弾曲の場合、譜めくりをする手をいれて「5手用」などと洒落てみたい。

「6手用」や「7手用」を発見したらまたブログで報告するが、これとは別におバカな疑問がある。「4手用」作品では、ペダルはどうするのだろう。3つあるピアノのペダルを踏むのは4本の足の中でどのように分担されているのだろうか。ペダルを必要とする側のパートの奏者が踏むのが自然だと思う。楽譜上でのペダルに関する指示がそのように配置されていると考えたい。ところが遊び半分で楽譜を当たって驚いた。ワルツの4手用の楽譜には1箇所もペダルの指示がない。同じワルツでも独奏用の楽譜にはペダルの指示がある。

ワルツは4手用が原曲だから、それを独奏用に編曲するにあたって、ペダルの指示を加えたのだろうか。我が家の楽譜がいい加減で、元々あったペダルの指示をカットした可能性さえあって悩ましい。

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コメント

<ムームー様

それはそれは、意欲的なチャレンジですね。

難易度もさることながら、ヴォリュームも大変です。

<もこ様

おおお。そうでしたか。鍵盤の上で2人の奏者の手が交錯するのは、醍醐味とも感じますが、鍵盤の下で足が交錯するのは、何だか興ざめですヨね。

蹴ったとか踏んだになりそうです。

言われて気付く(笑)ペダル指示がないですね。
ペダルはsecondoが踏みます。
4手がまるで自分の手であるかのように
一人で弾いているときと変わりなく踏めます。

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