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2008年3月10日 (月)

フィナーレからの逆算

ブラームスの多楽章制器楽曲のうち、第一楽章にソナタ形式を採用しながら、発想記号に「Allegro」が掲げられていない作品が以下の通り3つある。つまり今日の記事は3月7日の記事「謎のVivace」の続きである。

  1. ピアノ協奏曲第1番 Maestoso
  2. ヴァイオリンソナタ第1番 Vivace  ma non troppo
  3. 弦楽四重奏曲第3番 Vivace

原因は不明でほとんどお手上げなのだが、もしかしてと思い当たる節が無い訳ではない。そのキーワードが本日のお題「フィナーレからの逆算」だ。このうち室内楽2曲2について申せば第1楽章のテンポを把握するヒントが終楽章に隠されているのだ。

ヴァイオリンソナタ第1番は、「8分音符-16分休符-16分音符」というリズムが第1楽章と第3楽章の冒頭で共通する。いわゆる「タッカ」というリズムで曲が滑り出すのだ。第3楽章は歌曲「雨の歌」op59-3からの丸ごとの引用だ。フィナーレのこの旋律こそが作品全体のキーだ。タッカのリズムはそれを象徴していると解したい。同じく「タッカ」のリズムで始まる第1楽章が、見当違いなテンポで始まるハズがないのだ。

弦楽四重奏曲第3番は、もっとシンプルだ。フィナーレ第4楽章の結尾で第1楽章の冒頭主題が丸ごと回帰する。そのことを考慮すれば第1楽章をあさってのテンポで始めることは出来まいというブラームスの仄めかしだ。

方程式で不明な数を表す「X」が作品の冒頭に来ているのだ。この「X」が第4楽章の冒頭に据えられているのがクラリネット五重奏曲であることは3月4日の記事「方程式Con moto」で述べた通りである。

それでも、「フィナーレからの逆算」を促す際に用いられるのが何故「Vivace」なのかは依然謎だ。「X」で始まる音楽用語が無いから、アルファベットで一番近い「V」で代行したのかもしれない。「苦し紛れの」上塗りである。

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