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2008年4月 1日 (火)

イリジウム凝集層

今から6500万年前、白亜紀末にイリジウムを濃密に含む地層がある。イリジウムは現在レアメタル扱いされているから、これが密集していれば当然目立つのだ。中生代と新生代の境界を形成するので「KT境界」とも呼ばれるこの層の上下で、産出する化石の動物相が大きく変化しているという。現代の科学技術とは大したもので、このイリジウム凝集の原因は巨大隕石の衝突であることがほぼ確実視されているばかりか、衝突の場所もメキシコ・ユカタン半島付近と特定されている。濃密に凝集するイリジウムはこの隕石由来か、地球内部の地殻由来とされている。この時の隕石衝突は恐竜絶滅の原因として言及されることも多い。

さて、ブラームスにもいくつかの「凝集層」がある。第1交響曲からピアノ協奏曲第2番までに「mp」が濃密に分布する現象がその代表である。さらに「ritenuto」はピアノ五重奏曲に特異的に分布する。あるいは「pesante」も第1交響曲に濃密に分布する。第一交響曲は作品中の音楽用語の分布面で「KT境界」を形成している。あるいは「sostenuto」の出現はほぼピアノパートに限られる。などなどである。

歌曲における「KT境界」は作品19と作品32に間に横たわっている。作品19を最後に歌曲の声楽のパートへの音楽用語の配置が激減する。ピアノ作品ではop35のパガニーニの主題による変奏曲の後に想定することができる。

絶滅といえば、「accelerando」は作品46を最後にぱったりと姿を消す。入れ替わりに栄えるのが「stringendo」である。打ち出の小槌「poco f espressivo」は第四交響曲を最後に途絶える。

「mezza voce」や「sotto voce」の単独使用は作品76以降大量に発生する。「con fuoco」も初期の作品にしか存在しない。作品10以降「con espressione」は姿を消し「espressivo」に統合される。

なんだか音楽地質学とでも名付けたい。

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コメント

<もこ様

今日は4月1日ですが、このネタは本当です。

念のため。

音楽地質学。。ふむ〜凄いです!ため息です。。

<ムームー様

これはこれは。

貴重な情報をありがとうございます。

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