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2008年5月25日 (日)

Posaune

「Posaune」(ポザウネ)はドイツ語でトロンボーンのことだ。ブラームス作品にも「Posaune」つまりトロンボーンの出番があることは既に記事「トロンボーン」で述べた。

実はブラームスの出世作の誉れ高いドイツレクイエムop45のテキストに「Posaune」が現われる。第6楽章69小節目のバリトン独唱だ。実際には「letzten Posaune」という語句として用いられている。大抵の解説書では「最後のラッパ」と訳されている。ここを「最後のトロンボーン」と訳している解説書にはお目にかかったことがない。語呂もよくない。

そういう目でみるとこの使われ方は興味深い。第6楽章はラテン語による通常のレクイエムにおける「怒りの日」に相当すると言われている。ドイツレクイエム全曲を通じての山場でもあるのだ。68小節目からのバリトン独唱が「letzten Posaune」と歌う。実はこの部分、管弦楽の中にいる本物のトロンボーンが、第3楽章以来の沈黙を破って復帰する場所にもなっている。やがて合唱が76小節目で「Posaune」を「ff」で引き伸ばすことを合図に音楽の様相が激変するのだ。82小節目から「Vivace」に突入してわずか2小節後、合唱が再び「Posaune」と歌う。ソプラノ、アルト両パートに当てられた3連符がそれを強調する。

ドイツレクイエムの聴き手がくぐり抜けねばならない最後の激情だ。

つまりここでいう「Posaune」は「最後の審判」という重要な場面を象徴するツールになっているのだ。

次女がトロンボーンを選んだというだけで、広がり始めた世界の奥行きを思い遣る。おそらく全ての楽器の後方に同様の広がりがあるのだろう。だからオーケストラは面白い。

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