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2008年5月28日 (水)

オリジナリティ

誰の真似でもないこと。独創性。

何の補足もいらないくらいクリアな定義である。オリジナリティが人々の賛同を得るかどうかはまた別の問題である。賛同を得るためには一定の説得力を伴っている必要がある。誰の真似でもない主張に説得力が備わるための一つの条件に、「単なる風変わりとの区別」がある。世の中誰の真似でもない個性を発揮したいと願う人は多い。そう願うあまり「単なる風変わり」で終わってしまうケースも少なくないのが現実である。

作曲の世界でもこの匙加減が難しい。他者の模倣は当然批判の対象になる。だから作曲家は他の誰とも違う作品を残したいのだ。一部の天才を除けば皆この点に苦労する。たとえば、誰も確認しようがない「未来の音楽」などというコメントを発してみたりするのだ。思うに誰とも同じでないことより、単なる風変わりに堕落しないことの方が数段難しいと感じる。

聴くたびに「いつかどこかで聴いたような」感じ、ほっとした感じに浸ることが出来るのに、けして誰かの真似ではないブラームスは、独創性と風変わりのバランスという点において抜きん出た存在だと思う。過去の音楽の痕跡や先輩作曲家への敬意を色濃く反映させながら、今を生きる生身の人間の感情を過不足無く盛り込みきっている点において他の追随を許さない。風変わりに堕落させない歯止めは、もちろんブラームス自身の強い意思だが、それを実現するためのツールが音楽作品の諸形式だと思われる。ソナタ形式、和音進行、変奏曲、対位法などなど、歳月を超えて伝えられてきたこれらのルールを厳格に守ることが、ほとばしる感情の吐露を節度ある範囲にとどめてくれているように見えてならない。表出する感情が強いものであるほど、あえてルール・制約を厳密に守っているかのようだ。

ブログ「ブラームスの辞書」もそうした存在でありたいものだ。他の誰の真似でもなく、単なる風変わりでもないブログになりたい。記事一つ一つが私自身の感情の素直な反映であること、結果としてそれらの堆積が誰の真似でもないブラームス論になることを切に願っている。

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