マッコークルの守備範囲
2005年6月12日の記事でマッコークルの著書「ブラームス作品目録」について述べた。世界最高のブラームス本だと確信している。800ページを超える大著の全貌を語ることなど私には荷が重い。おおよその輪郭を以下にまとめてみた。
- 導入 ここにはマッコークルに先行する「作品目録」やブラームス作品の「出版の歴史」や「手稿譜の歴史」が語られる。
- 作品番号を有する作品 作曲年、初演日、初版発行日、テキスト、編成等基礎情報
- 作品番号無き作品 同上
- 他作曲家作品のブラームスによる編曲 同上
- 他作曲家作品のブラームスによる演奏記録(指揮のみ)
- 失われた作品
- 他作曲家作品のブラームスによる編曲のうち失われたもの
- 断片およびスケッチ
- ブラームス作か疑わしい作品
- 自筆の筆写譜 他の作曲家の作品や民謡をブラームス自身が筆写したもの
- ブラームスが校訂した他作曲家の作品
- 参考文献
- ジャンル別作品名索引
- タイトル&歌い出し索引
- テキスト出典索引
- 作曲年代順索引
- 編曲者別索引
- 献呈者リスト
- 出版社リスト
- 筆写者 ブラームス作品を筆写した人
- 手稿譜所在地 なんと日本にもたった一箇所ある。WoO23とop44-9の自筆譜だ。
- 人名索引
ざっとこんな具合である。はっきり言って凄いのだ。つくづく日本語でないのが恨めしい。
マッコークルの偉大さに敬意を表して、カテゴリー「69マッコークル」を創設し関連記事を集約する。
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<ムームー様
これだけの大著ですから、ぬかりは無いと思いますよ。
あたり一面ドイツ語ですので、はっきりしたことは申せません。
投稿: アルトのパパ | 2008年5月28日 (水) 18時12分