暗譜からの教訓
5月18日の記事「大人の暗譜」で、バッハのハ長調のプレリュードを暗譜したことを報告した。暗譜したことで景色がすっかり変わってしまったと書いた。
全長35小節の小品ながら飽きることがない。全部で34回和音が移ろうのだが、その移ろいこそが味わいの根幹である。もちろん1個1個の和音に意味も機能もあるのだとは思うが、やはりその移ろいこそが肝であると感じる。
私のブログもそうありたいものだ。
1個1個の記事に十分な意味を持たせることは当然だが、それに加えて公開される記事の順序にも特段の配慮をする。後で振り返った時に、記事の羅列に必然性が宿っているのが好ましい。つまりこれが「移ろい」に相当するというわけだ。ブラームスに関係したネタに限定するという自主規制を、和音進行の決め事に見立てることも出来る。
きれいな和音といえども、ただ行き当たりばったりに羅列しただけでは、飽きられるのも早いというものだ。
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