ウイーン万国博
何でもブラームスに結びつける妙な癖が直らない。本日のネタもその系統だ。
1873年5月ウイーンで第6回万国博覧会が開催された。日本の遣欧使節団が見学したのが1862年の第4回ロンドン、1867年第5回のパリには幕府や薩摩藩の出品があったものの、この年のウイーンには日本政府初の公式出品の栄誉が刻まれている。
1871年にウイーン楽友協会の芸術監督に就任したブラームスは1875年までその職にあったから、ウイーン開催の第6回万国博覧会を見学していた可能性は高い。夏には避暑と称してウイーンを離れるブラームスだが、会期は10月末までなので可能性は十分だ。開会式や閉会式でウイーンフィルは演奏したりしなかったのだろうか。もししていれば縁浅からぬ楽友協会芸術監督が無関心でいられるハズはない。
日本政府の公式出品を見たかもしれない。会場に日本のメロディでも流れていれば、きっと感心を持ったに違いない。
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