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2008年6月21日 (土)

悪口の辞典

昨日まで3泊4日の大阪出張だった。出張の友にと本をいくつか買った。そのうちの一つ音楽之友社刊行の「名曲悪口辞典」が面白かった。

ベートーヴェンからショスタコーヴィッチに至る43名の作曲家の作品への様々な批判をニコラス・スロムニスキーという人が集めたという代物だ。これを5人がかりで完訳した400ページを超える大著だ。欧州とアメリカの新聞や雑誌報道の切り抜き集という感じがする。

現在クラシック音楽の作曲家として認知されている人がある基準によって絞られているのだろうが、この選択は自然なもので作為や悪意は感じられない。目次を眺めるだけでも楽しい。割り当てられたページの多い順に列挙する。

  1. シェーンベルグ 39ページ
  2. ワーグナー  37ページ
  3. Rシュトラウス 29ページ
  4. ドビュッシー 27ページ
  5. ストラヴィンスキー 19ページ

ブラームスは18ページで6位である。

誰も彼も皆凄いことを言われている。全てが悪口であると言う点で、非常に公平な本だ。ブラームスの言われ方なんぞぬるいうちに入る。これらの悪口に絶えて生き残った作品のリストとも言い換えられよう。悪口を言われるだけ言われて、本当に忘れ去られてしまった作品の方がずっと多いことは覚えておきたい。

それより怖いのは、いくつかの作品について「おっしゃる通り」と賛成したくなったことだ。

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