ドイツ国立図書館
「ブラームスの辞書」を出してからというもの、時折「たまげた話」に遭遇するようになった。
ココログ出版のモニターに当選した話なんぞその最たるものだ。
「ブラームスの辞書」の出版をお願いして以来、おつきあいさせて頂いている石川書房の社長さんに電話で当選の報告をした。誰かに言いたい性格なのだ。出版後もブログ「ブラームスの辞書」を時々覗いてくれている社長さんで、パソコンを使った版画のアーティストでもある。昨年は個展にもお邪魔した。いわば「ブラームスの辞書」の産みの親に、ココログから届いた本をお見せしてご意見を伺いたいとお願いすると快くお受け頂いた。久々の電話がこの話だけで盛り上がったのだが、もっと大きいサプライズが用意されていた。
社長の方から「実は」と切り出した。石川書房宛てに海外から英文の手紙が届いた。6月16日のことだという。差出人はDeutsch Nationalbibliothekと書いてある。これ日本語にするとドイツ国立図書館だ。内容は「ブラームスの辞書」を献本して欲しいとのことらしい。
別にドイツ国立図書館の業務内容も書かれている。
- ドイツ語で書かれた書物の収集
- ドイツの出版物の外国語訳本の収集
- 外国語の出版物のうちドイツまたはドイツ人について書かれた書物の収集
今回の石川書房への依頼は、上記の3の活動の一環だ。ドイツ国立図書館の総収蔵点数は2200万。フランクフルト、ベルリン、ライプチヒに機能が分散されているという。バッハの自筆譜が所蔵されているのは、楽譜を担当するベルリンだ。石川書房への手紙差し出し元ライプチヒは書物の収集とマイクロフィルムへの変換だという。
多分2冊献本すればOKなのだと思う。英語への不慣れから思わぬトラブルに巻き込まれないためにも念のため社長の業務上の知り合いのエージェンシーを通じて、ドイツ国立図書館に照会中だ。
社長から「もし、単純な献本の要請だったらどうなさいますか」と訊かれた。
どうもこうもない。喜んで献本させていただく。ドイツ国立図書館の蔵書になるということはバッハの貴重な自筆譜と同列になるということだ。飛行機で持参したいくらいだ。
それにしてもどうやって「ブラームスの辞書」のことを知ったのだろう。これがどれだけ嬉しいかご理解いただけるだろうか。
<MINAMI様
ありがとうございます。
日本の国会図書館には既に1冊届けています。
ドイツ国民の税金で保存されると思うと、気が引き締まります。
投稿: アルトのパパ | 2008年7月 2日 (水) 19時03分
すげー!ぶらぼー!
これで日本が滅んでもブラ辞は残る。
それも本場ドイツに!
日本の国会図書館にはもう寄贈してるの?
投稿: MINAMI | 2008年7月 2日 (水) 10時10分
<もこ様
ありがとうございます。
確かにこのところ続いています。ここは強気にブラームスのご加護だと信じます。
投稿: アルトのパパ | 2008年6月23日 (月) 19時47分
おめでとうございます♪
おめでたいワクワク続きですね♪
すごいです!!
投稿: もこ | 2008年6月23日 (月) 19時05分
<ひふみ様
毎度おさわがせしております。
本当にドイツの人たちはこういうことを突き詰めさせると凄いですよね。
サッカーも強いし。
投稿: アルトのパパ | 2008年6月22日 (日) 19時24分
<yoppy様
いらっしゃいませ。
素晴らしい娘さんをお持ちですね。発表会でそれを弾くとなると只者ではありますまい。
しかもお近くにお住まいとは!!!
これもブラームスのお導きです。
今後とも「ブラームスの辞書」をよろしくお願いいたします。
投稿: アルトのパパ | 2008年6月22日 (日) 19時09分
本当に凄いですねぇ。
素晴らしいことです、おめでとうございます♪
ドイツの図書館も素晴らしいですよ。
外国語で書かれたドイツとドイツ人についての文献蒐集。
さすがです。脱帽です。
投稿: ひふみ | 2008年6月22日 (日) 16時01分
すごいです!!おめでとうございます!!!
あ、すみません。まったくはじめまして、ですが。
娘がピアノでブラームスの76-1、76-6をやることになって以来、
いつもいつも拝見して、勉強させてもらったり同感させてもらったりしています。
(すでに発表会は終わりましたが)
たぶん、アルトのパパさんとごく近所に住んでおります。
今後のいっそうのご発展を心からお祈りし、今回のことお喜び申し上げます☆
投稿: yoppy | 2008年6月22日 (日) 14時17分