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2008年6月29日 (日)

Voce 考

バッハのフーガの楽譜に触れているとしばしば「声部」という言葉に出くわす。あるいはフーガの解説の中に「4声のフーガ」「3声のフーガ」というような表現を見かける。

どうもこの場合の「声」がイタリア語では「voce」に当たるらしい。「4声」という場合は「4 voci」という具合だ。「voci」は複数形である。申すまでもなくこれは英語で言うところの「voice」だ。

この「voce」という言葉はブラームスの楽譜の上では「sotto voce」「mezza voce」として現れる。このことは既に2005年10月7日の記事「VOCE系のお話」で書いた。

声楽起源の言葉で「声をひそめて」「抑えた声で」と一般に解されている。ブラームスは初期において「voce系」の言葉は必ず「p」「f」等のダイナミクス用語に添えられて出現するが、中期以降「p」や「f」等を伴わずに出現するようになる。この両系統が混在する様子を、2つの異なる尺度の混在と位置づけている。メートル法と尺貫法の混在みたいなニュアンスだ。

さて本日「voce」に「声部」を指し示す意味があると申し上げた。この観点から眺めると別の側面が浮かび上がる。「voce系」は「p-f系」に拮抗する第二のダイナミクス体系というより、声部の位置づけを示す機能だと捉えなおしたい。2系統のダイナミクス体系が脈絡もなく混在すると考えるよりも、機能が違うと解したほうがすっきりすると感じる。特に中期以降頻発する「voce系」の単独使用にその傾向を感じる。声楽起源の言葉でありながら器楽曲にも頻繁に出現することもすっきりと説明し得る。

何かと厄介なことが多い「voce系」の解釈にあたってのヒントになりはせぬかと思っている。

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