吹くと新鮮
次女は幼稚園の年中さんから8年間、ヴァイオリンを習っている。そしてこの春中学でブラスバンドに進み、初心者としてトロンボーンを始めた。約2ヶ月が過ぎて基礎練習の傍ら曲にも取り組んでいる。
私のところに楽譜を持ってやってきた。どうもリズムが取れないという。どれどれとパート譜を見て驚いた。ヴァイオリンの楽譜より数段シンプルだ。インクあるいはトナーの使用量が少ない感じである。全部で6曲の楽譜どこを探しても16分音符がない。8分音符も数える程だ。次女が訊いてきたのは、リズム的な仕掛けのある場所だ。シンコペーションや後打ちだ。どの曲もきびきびとした速めのテンポの中に、リズム的な仕掛けが施されている。メロディックとはほど遠い景色だから、この手のリズム的な仕掛けに機敏に反応しない限り、面白味は半減する。シャープなリズム感こそ命なのだ。
一計を案じて、ヴァイオリンを習い始めた頃にやっていたリズムソルフェージュをした。音程は考えずにリズムを手で叩く練習だ。手で4分音符を叩きながら口で楽譜通りに歌う練習も加えた。慣れるに従ってテンポを上げる。ゆっくり過ぎると味わいが薄いからだ。4人の1年生の中でたった1人の初心者としては家庭での練習も必要だ。
ヴァイオリンでは初歩的なコンチェルトも弾いている次女は、とても新鮮だと言っている。「スライド」「タンギング」「バルブ」「マウスピース」など、ヴァイオリンを習得する過程では耳にしなかった言葉を自然と口にしているのが、私にとっても新鮮である。
本日6月14日、東京に地下鉄の新路線「副都心線」(ふくとしんせん)開業。
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