獲物の処理
6月28日の記事「狩の目的」で4月24日の記事「禁則」に端を発した一連のシリーズが一応の完結を見た。
ここに最後の疑問がある。
ブラームスがウイーンジンクアカデミーや楽友協会の指導者として、自ら指揮する曲の譜読みの中から、先輩作曲家の禁則違反箇所をリスト化したと推定したが、実際にブラームスはその禁則違反箇所をどう演奏したのだろう。禁則違反を承知の上でそのまま演奏したのだろうか。実際にはブラームスが見ていたのは手稿譜であって、流布していた楽譜は既に誰かの手によって修正されていた可能性もある。もっと言うとブラームス自ら修正したという可能性もある。
ブラームス自らの修正の痕跡が残った楽譜は無いのだろうか。
またしばらく辞書片手にマッコークルを探して見ることにする。
コメント