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2008年8月 8日 (金)

紙がないと落ち着かない

全くもっておかしなタイトルである。トイレの話ではない。

昨今の科学技術の進歩はめざましい。データの保存技術もしかりである。紙で保管していたデータが電子媒体で保管されるようになり、保管場所の節約の他、素早い検索というメリットも生まれている。環境意識の高まりともあいまって、ペーパーレスが一層推し進められている。時代の流れである。

時代の流れとは百も承知ながら、やっぱり紙があった方が落ち着くという向きは少なくない。年齢性別で感覚も違うだろうが、私の場合で言えばお札がその代表だ。電子マネーは何だか落ち着かない。会議への委任状もやっぱり紙があると落ち着く。それから忘れてならないのは本だ。電子書籍は味気ない。機能は全く同じだったとしてもである。

音楽家の周辺で言うなら楽譜だ。世の中の流れか楽譜の無料ダウンロードサイトというのが繁盛しているらしい。ブログ「ブラームスの辞書」も無料ダウンロードサイト探索のついでに立ち寄る人が少なくない。とくにカテゴリー「楽譜」にはその傾向が強い。まさに時代の流れなのだが、そうしたサイトを目指す人も、最終的には楽譜をプリントアウトして紙で持つことを拒否しないのだと思う。楽譜こそ「やっぱり紙で」の代表である。練習中に書き込みをすることが多いから、紙でないと困るのだろう。

書き込みをしたいというニーズだけなら、液晶画面の進歩でタッチペンによる液晶画面への直接入力も珍しいものではなくなったからさしたる障害ではあるまい。譜面台と同じ形状の液晶画面に楽譜を表示して、それを見ながら演奏するというコンセプトの「電子楽譜」も技術的には十分あり得る世の中になった。足下にスイッチを置けば譜めくりのトラブルも解消出来よう。ハードディスク搭載で数千曲分の楽譜を年中持ち歩きという世界だ。電池の性能も上がったので、足下に電線がいっぱいということもなかろう。

それでも私なら紙を選ぶ。書き込みだらけの楽譜の魅力には抗しがたい。棚に積まれた楽譜の束は宝の山である。

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コメント

<もこ様

おおお。ご賛同いただけて心強い限りです。

たとえば譜めくりの難所ほど、ページの角がヨレヨレになるものですね。


私も紙を選びます。重みが違いますもの!
楽譜は書き込みも勿論ですが、小さなシミやヨレヨレになったページ。。
使っている間にその楽譜は世界でたった一つの自分の楽譜になっていますね。ホントに宝です。

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