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2008年8月 9日 (土)

クォドリベート

「Quodlibet」と綴られる。既知の旋律を同時に歌う唱法のことだ。中部ドイツ一帯に音楽一家として君臨していたバッハ一族は定期的に集まって、情報交換したり結束を確かめ合っていたという。その席上では決まってクォドリベートが演奏されていた。メンバーが皆有能な音楽家なればこそである。偶発的に生じる奇妙な対位法を楽しんでいたと思われる。

それがバッハの作品にも反映している。あまりにも有名な「ゴールドベルグ変奏曲」BWV988の第30変奏だ。

ついに大好きなゴールドベルグ変奏曲について述べる日がきた。ト長調4分の3拍子のシンプルなアリアに30の変奏が続く。だから第30変奏というのは、変奏の大トリということになる。このクォドリベートを聴くと「ゴールドベルグ変奏曲」も大詰めという気にさせられる。そもそも「主題と30の変奏」というコンセプトそのものが第4交響曲の終楽章と同じなのだ。由緒正しいブラームス好きは、その時点で鼻の下が伸びてしまう。

民謡風の旋律2つが重ねて奏されることはもちろんなのだが、作品の根幹を形成するベースラインにもキチンと乗っかっている。

何たる風格だろう。この変奏曲を書いたバッハの目的はこのクォドリベートにあったのではないかと思わせるものがある。主題を選んだ時点で、既に決めていたかのようだ。曲の立ち上がりを聴くと勇気が湧いてくる。

そして最後にもう一度冒頭主題が忠実に繰り返される。でもクォドリベートを聴かされた後では、同じに聞こえない。第31変奏に聞こえてしまうのだ。特に3小節目Emへの揺らぎは狂おしい。このあたりの効果もバッハは計算済みかもしれない。

バッハの思う壺の中で眠りたい。

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