費用対効果
今回ココログ出版のモニターに当選したことによって手にすることが出来た本「ブラームスの辞書」をいろいろな角度から眺める。
まずは「費用対効果」だ。正規の料金を請求されたら製本料金1冊9,800円その他もろもろで19,480円だそうだ。
手にして一週間たった。本としての出来映えは上々だ。布張り本の質感は素晴らしい。「ブラームスの辞書」本体は、上製本にするところまでで手一杯で布張りにまでは出来なかった。しおりや花布等製本の仕様に破綻は一切無い。この出来なら自分の日記代わりのブログが本になる充実感と引き替えに年1度20,000円の出費も妥当だと感じる。布張りにまで欲張らねばもっと費用は下がるのだと思う。たとえばモノクロ&ソフトカバーという最も安いグレードならば3,380円まで落ちる。
元々ブログの記事だからネット上でいつでも閲覧は可能なのだが、やはり紙にすると落ち着く。サーバ上のデータとは別に紙で持っているという充実感は格別だ。
自分のための保存用と割り切るならとても良いしかけだと感じる。年間365本か366本の記事が存在する我がブログ「ブラームスの辞書」を記録に残すとするとどうなるだろう。
横に33文字で縦に33行が並ぶのが1ページだ。これが200ページで合計6,600行・21,7800字。ここからタイトルのスペースを控除する。タイトル1個につき3行分のスペースが費やされる。今回219タイトルだから657行に相当する。つまり5943行196,119字だ。1記事あたり1ページ弱で900文字という計算になる。これは興味深い数字だ。ブログ「ブラームスの辞書」は備蓄記事も入れて1,800本の記事があるから約162万字の情報量ということになる。本家「ブラームスの辞書」は約36万字だから、既にその4倍半に相当するのだ。本にする甲斐がある。
ブログ開設当初は短い記事が多かったことを考慮すれば、記事1本1ページと考えて良い。ココログのレギュレーションによれば、最大のページ数は448だから、長い記事が少々混じっても1冊1年が無理なく収まることになる。これは美しい。
年に1度ブログ保存のために1年分を本にするというのは魅力的だ。1年に1冊というのはとてもキリがいい。
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