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2008年10月 2日 (木)

特別扱い

毎年受験のシーズンになると、間違えて乗車した受験生のために、緊急停車した話が報道される。軽い議論を惹き起こすこともある。あるいは急に産気づいたご婦人を救うための緊急停車もある。どういう場合に対応し、どういう場合に無視するのか悩ましいと感じる。

体調不良を訴えてカルルスバートに転地療養に赴いていたブラームスだが、めぼしい効果が見られず、1896年10月2日ウィーンに戻ることになった。道中は列車である。体調の思わしくないブラームスに配慮して友人たちは鉄道当局に車内暖房を入れることを交渉した。規則では、車内暖房は10月16日からと決まっていたが、半ば強引に認めさせたという。いくら病人とはいえ、10月中旬で車内暖房が議論の対象になるのだから、さすがドイツは寒いなどと感心している場合ではない。

普仏戦争に勝ちドイツ帝国が成立した後だけれど、このときにはまだ現在のドイツ国鉄は成立していない。だからもちろん「国鉄粋な計らい」などと報道されてはいない。あるいは「甘やかし」という批判で火だるまになったのかも定かではない。

ブラームスの命はあと半年余りに迫っていた。

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