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2008年11月24日 (月)

辺境

中心たる地域から遠く隔たった場所。領土の辺縁の意味。もっと平たく単に「田舎」という意味の遠回しな表現だったりする。

問題は「中心たる地域」という概念だ。厄介なことにこれは時代によって遷移する。小学生時代から不思議だったのは東海道新幹線だ。東京を起点に南あるいは西に延びるのに何故「東海道」なのか疑問だった。あるいは京浜急行の最初の駅はどう見ても品川駅の真南なのに「北品川」なのか。これらの現象は中心となる地域が遷移したことが原因だ。千年の都・京都を中心に考えれば「東海道」は不思議ではない。「北品川」の「北」は東海道線の品川駅ではなく東海道第二の宿場・品川宿を基準に考えるべきだと教えてくれる。

バッハが6曲の協奏曲を献じたことで有名なブランデンブルク辺境伯は田舎の領主という語感がそれとなく漂う。現在のドイツの土地勘からすれば首都ベルリンを取り囲むこの地域はけして田舎ではない。この場合の辺境とは、神聖ローマ帝国の領土にとっての辺境なのだ。

一方ブラームスは1890年代になって刊行されたエルク・ベーメの民謡集を以下のように批判する。

  1. 曲集への採用の基準が曲の善し悪しではなく、骨董的価値になっている。
  2. ブランデンブルク地方が収集の対象になっている。

本日の文脈からすれば上記のうちの2は興味深い。

ブラームスはブランデンブルク地方を「民謡の収集にとっては不毛の地」と位置づけている。これに対して自らの「49のドイツ民謡集」はライン地方の民謡だとして違いをアピールする。「あのあたり(ライン地方)は最近まで鉄道も通らなかった地域だ」と田舎ぶりを強調する。この場合「田舎ぶりの強調」は自慢だ。鉄道に頼らず足で集めたという意味も含んでいよう。大事なことがある。ここで言う「ブランデンブルク地方」は田舎たる「ライン地方」の対極として位置づけられているのだ。神聖ローマ帝国からドイツにものの見方の中心が遷移していると解したい。

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