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2008年11月23日 (日)

引用のお作法

ジョージ・ヘンシェルという人がいる。声楽と指揮をするらしい。なんでもボストン交響楽団の初代指揮者だとか。彼はブラームスとの交流をいきいきとした語り口で残してくれている。ブラームスはヘンシェルには心を開いていたようである。

ある日ブラームスは、ヘンシェルに切り出す。「D・スカルラッティのソナタからカッコいいフレーズを拝借して歌曲を書いたンだが、それをスマートに披露するうまい手はないだろうか?」という具合だ。

ヘンシェルは答える。「楽譜のその部分の下に、スカルラッティの名前でも書き込んでみては」と。気を許しあった友人同士の小気味のいい会話がしのばれる。

この作品は「Unuberwindlich」op72-5として現在に伝えられている。「とてもかなわない」と邦訳されている。2個目の「u」はウムラウトである。ピアノ伴奏が2分の2拍子のVivaceで走り出す冒頭に「D.Scarlatti」と書かれて、このフレーズがスカルラッティからの引用であることが明示されている。2分音符にしてわずか4拍分の短さだが、キビキビ感溢れる主題である。四分音符2個がアウフタクトに出ていることもあって、少々ガヴォット気味にも聴こえる。

作詞はゲーテである。ブラームスがゲーテの詩に曲をつけた5曲のうちの一つだ。モーツアルトのバリトンのためのアリアといった感じの曲だ。フィガロが歌う「もう飛ぶまいぞこの蝶々」か「ドンジョヴァンニのアリア」といった感触だ。我が家のCDでは、男性4人が歌っているだけで、女性が誰も歌っていない。数少ない「男歌」の一つである。

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