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2008年11月 6日 (木)

数える

数えるという行為は、おそらく人間だけのものだ。物を数える動物はヒトだけという認識は誤っていないと思う。おそらくは「網羅」の次に来る動作だ。網羅出来た後に数えることで、完璧になる。

無意識に置かれた物を数える。その結果が無意識の裏に隠された意図や法則の反映であることも少なくない。人々はそれを知っているから統計が成り立つのだ。人々は数えるという行為が人間に固有の知的な行為であることを無意識にせよ知っているから、統計が好きであるし、時にはそれに騙される。あるいは昨今はやりのランキングも数える事抜きには成立しない。

実は「ブラームスの辞書」は書籍もブログも数えることで出来ている。エクセルの助けを借りることは多いが、数えるという本質は動かない。

10月12日の記事「地名登場ランキング」が最近の事例だ。ブラームスの伝記一冊に登場する地名全てを数えた。「ブラームスの辞書」はブラームス作品の楽譜上の音楽用語を全部数えることが出発点になっている。

このように私は何かというと数えるのだ。

数えることが億劫にならない限り、記事のネタに困ることはない。

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