ペンネーム
作品を発表する際に自ら名乗る名前。本名と全く同じ場合だけはペンネームとは言えないと思われる。文学、音楽、美術の諸分野で当たり前に見られる。芸名や力士の四股名あるいはプロ野球選手の登録名までもこれに近い概念だろう。ネット上を徘徊する際のハンドルネームもその亜種と言えるかもしれない。
作品を出版する際に本名を用いなかったという意味でならば、ブラームスもペンネームを使った可能性がある。「4手のためのロシアの思い出」という作品だ。1850年頃ハンブルグで出版されている。耳に心地よい旋律をメドレーにした編曲物6曲だ。真作かどうか疑わしいと見る向きもある。
ハンス・フォン・ビューローの遺品の中から発見された楽譜に、ビューロー自身の筆跡でブラームスと書いてあったことから、真作とする説が有力らしい。
GWマルクスという名前で出版されているので、これがブラームスの真作なら、GWマルクスはペンネームということになる。
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