ブロッケン山
2007年4月30日の記事「ワルプルギスの夜」でワルプルギスの夜の舞台であるブロッケン山について述べた。
本日は先ごろせっかく買い求めた地図でそのブロッケン山を探す。
あっさり見つかった。ハノーファーの南東90kmの位置にある。ふもとのヴェルニゲローデから登山鉄道が走っている。旧東西ドイツの国境である。頂上まで自由に登れるようになったのはドイツ統一後らしい。ほうほうと言ってまじまじと地図を眺めていてギョッとした。この辺り一帯はハルツ国立公園というそうだ。登山鉄道の名前もハルツ狭軌鉄道という。
そうドイツの文豪ゲーテゆかりの地だ。「冬のハルツ紀行」という著作がある。まさにこの作品こそがブラームスのアルトラプソディーop53のテキストになっているのだ。
今まで我がブログ「ブラームスの辞書」ではワルプルギスにもアルトラプソディーにも言及してきたが、ブロッケン山がハルツの中にあったとは夢にも思わなかった。このことはきっとドイツの人々にとっては常識だろうと思う。土地勘がないとこういうことを平気でやらかすのだ。
« もうひとつのクレメンタイン | トップページ | 読み物の山 »
コメント