たき火
幼い頃庭でたき火をした記憶がある。火鉢には灰は必需品だし、庭の落ち葉の処分をかねていたのだと思う。お芋だって焼くこともあった。普段寒いといってなかなか外に出てきてくれない大人が出てくるので、楽しかった記憶がある。
童謡「たき火」はこうした情景の描写だ。
「垣根の垣根の曲がり角」と歌い出されるあの歌である。ドレミで歌うと「ソラソミ、ソラソミ」「ドレミミレー」となる。「ソラソミ」の連続がとても印象的だ。
ブラームスにも「ソラソミ」の連続がある。
インテルメッツォハ長調op119-3だ。例によって旋律はソプラノに来ない。弦楽四重奏でいえばヴィオラのあたりに旋律がある。
冒頭はブラームス独特の拍節のズレを楽しむ音のパズルだが、「ミソラソーミ」「ソラソミ」「ソラソーミ」と聴こえる。「ソラソミ」が3度続くのだ。
インテルメッツォハ長調op119-3「たき火」である。
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