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2008年12月12日 (金)

もうひとつのクレメンタイン

「いとしのクレメンタイン」という歌がある。名高い西部劇の主題歌にもなっていたし、日本では「雪山賛歌」として広く知られている。

一応アメリカ民謡ということになっているが素朴な疑問もある。この場合の「アメリカ民謡」における「民」とはいったい誰なのだろう。欧州からの移住が始まる以前からの居住者なのか、はたまた欧州からの入植者たちなのか、あるいは奴隷貿易の犠牲者たちなのかという3通りの可能性が思い浮かぶ。どれになるかによって「いとしのクレメンタイン」の起源が変わる。「クレメンタイン」という女性名が歌われていることは、参考程度と捉えるべきだ。日本で「雪山賛歌」の歌詞があてはめられたように、耳に心地よいメロディに歌詞をあてがっただけかもしれないからだ。

ブラームス編の「49のドイツ民謡」WoO33-27に「Ich stand auf hohem Berge」という歌がある。「高い山にて」という程度の意味だ。この作品実は本日話題の「いとしのクレメンタイン」に似ているのだ。私は少なくとも似ていると感じる。

  1. 4分の3拍子である。
  2. 「付点8分音符+16分音符」というリズムの多用(特に最初の2小節のリズム)
  3. 「付点8分音符+16分音符」アウフタクトの立ち上がり
  4. 山男の側から山と女性を歌ったテキスト

上記のような特徴は、そのまま「いとしのクレメンタイン」にも当てはまる。起原を考える際のヒントになりはしないかと思っている。つまり「いとしのクレメンタイン」は欧州からの入植者が持ち込んだものではないかということだ。

一方「いとしのクレメンタイン」の最古の出版は1884年頃と考えられている。ブラームスの「49のドイツ民謡」は1894年だから10年も古い。民謡についてはその発生と楽譜の出版に大きな時間差があるので、これだけで伝播の向きを速断することは出来ない。

この話に言及しているブラームス系の書物やサイトは少ないと思う。

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