シューベルト交響曲全集
1884年と1885年の2回に分けてブライトコップフ社は、シューベルトの交響曲全集の楽譜を出版した。
今日がシューベルトの誕生日であることだけが、この記事を掲載した理由ではない。実は、このときのシューベルト全集の校訂にブラームスが深く関与していた。おのおのの巻にブラームスの名前は書かれていないものの、編集委員会に参画していたらしい。
音楽之友社刊行の「作曲家◎人と作品シリーズ」のブラームスのあとがきにおいて、著者西原稔先生が、いみじくも指摘しておられる。「楽壇を2分した論争の当事者」「ベートーヴェンの後継者」という面だけの解釈でよいのかという問題提起に続き、今後は「シューベルトの後継者」としてのブラームスという面からいっそう研究が展開されるべきだと力説されている。
本当はカテゴリー「シューベルト」があってもバチが当たらないくらいなのだと思う。
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