妹の視線
長女の受験レースはいよいよ胸突き八丁だ。この冬休みの集中ぶりはすさまじかった。それを見ていた次女がポツリと言った。
「お姉ちゃん去年の5月にヴァイオリンやめて良かったんじゃない」「お姉ちゃんは、やっぱり音楽が好きじゃないんだよ」「もう私のほうがヴァイオリン上手いし」
「ほう」「何で」とさらに水を向ける。
「好きじゃないのに無理してても気の毒なだけだと思う」「私は音楽好きだからトロンボーンにもヴァイオリンにもがんばれる」
細かいところまで観ているものだ。
「その代わり、今のお姉ちゃんの勉強への集中は凄い」「とても真似出来ない」「そんなお姉ちゃんにヴァイオリンさせてたらかわいそうだ」
肩の荷が降りた。昨年6月長女のヴァイオリンを止めさせる決断以来ずっと背負ってきた荷物が軽くなった。一連のやりとりにはお姉ちゃんがヴァイオリンをやめたことに対する批判がましいニュアンスは全く無く、むしろ受験勉強の集中力を素直に賞賛するトーンに溢れていた。味噌っかすだとばかり思っていた末の娘に教えられた感じがする。
この子とブラームスを目指すのも悪くない。
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<ひふみ様
いやいや普段はポーッとしていることが多い、おっとりさんです。
だからこのやりとりには驚いたのです。
投稿: アルトのパパ | 2009年1月 9日 (金) 06時33分
3人以上の兄弟姉妹では大体末っ子の女の子が一番しっかりしているようですよ。
それにしても次女ちゃん、「音楽が好き」と言うだけあって、感性が研ぎ澄まされていますね。
投稿: ひふみ | 2009年1月 9日 (金) 00時17分
<魔女見習い様
ありがとうございます。
今や我が家のミュージックライフはこの子が頼りです。
投稿: アルトのパパ | 2009年1月 8日 (木) 18時37分
よかったですね!
「音楽が好き」とハッキリおっしゃる次女ちゃま。
楽しみですね。
投稿: 魔女見習い | 2009年1月 8日 (木) 17時23分