ハンガリア舞曲第4番
全21曲からなるピアノ連弾用の「ハンガリア舞曲集」は楽譜の売れ行きという観点から眺めた場合のブラームスの出世作だ。管弦楽版やピアノ独奏版を始めとする編曲版も数多く出ている。特に管弦楽版では本人の編曲は1番3番10番だけで、残りは他者の手による編曲だ。演奏会のアンコールでよく取り上げられる。ブラームスの作曲ではなく編曲とされているところがミソである。
有名なのは断然5番だ。運動会のかけっこの場面にもよくなじむ。
私は4番嬰ヘ短調が好きだ。
がちがちのべートーヴェン好き好き少年だった私が大学オケのデビュウでブラームスの第2交響曲を弾き、その次の演奏会で大学祝典序曲を弾いたことでブラームスに傾倒したことは既に何回か述べた。実はこのハンガリア舞曲の4番は第2交響曲を弾いたデビュウ演奏会でのアンコールピースだった。パウル・ユオンという人の編曲らしい。
あの演奏会は1979年1月7日だった。つまりあれから30年ということだ。
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