ブラームス神社

  • 道中安全祈願

おみくじ

  • テンプレート改訂しました

独逸日記

  • ドイツ鉄道博物館のおみやげ
    2012年3月28日から4月4日まで、次女の高校オケのドイツ公演を長男と追いかけた珍道中の記録。厳選写真で振り返る。

ビアライゼ

  • Schlenkerla
    自分で買い求めて賞味したビールの写真。ドイツとオーストリアの製品だけを厳選して掲載する。

カテゴリー

« クララの確信 | トップページ | ブラームス歴30年 »

2009年1月23日 (金)

歌曲の中のフォルテシモ

「ff」と略記される「forttissimo」は「forte」(強く)の最上級という位置づけだという建前がある。「もっとも強く」と解されている。ブラームスにはしばしば「ff」が起点になる「crescendo」が登場するので、最上級という解釈のみでは、たちまち限界が露呈する。

さらに「ff」のキャラクターを考える上で見逃せないことがある。生涯のあらゆる時期に満遍なくばら撒かれている約200曲の独唱歌曲の中では、「ff」は下記の5回しか現れない。

  1. 「リート」op3-4 45小節目
  2. 「誓い」op7-2 43小節目
  3. 「帰郷」op7-6 3小節目
  4. 「裏切り」op105-5 59小節目
  5. 「裏切り」op105-5 74小節目

まずもって気付くことは、全て短調の作品である点だ。2番目の作品以降の4例は、全てピアノパートに現れている。最初のop3-4だけがピアノと声両方への「ff」になっている。つまり声のパートに「ff」を要求する唯一の瞬間だということになる。作品は大いなる苦しみを抱えた娘の心情を歌ったテキストに、起伏の大きな音楽が与えられている。問題の「ff」は、作品の最後でテキストが「私の胸は苦痛のあまり張り裂けそうです」という部分に相当する。

ブラームスの初期ピアノ作品に見られる「大袈裟気味」の表現が、同時期の歌曲にも現れているとも解し得る。その後ドイツリートの世界で確固たる地位を築くことになるブラームスは、どんなテキストに付曲する際も声のパートに「ff」を要求しないということなのだ。売るほど出現する「pp」との位置付けの違いは歴然である。

« クララの確信 | トップページ | ブラームス歴30年 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 歌曲の中のフォルテシモ:

« クララの確信 | トップページ | ブラームス歴30年 »

フォト

ブラームスの辞書写真集

  • Img_0012
    はじめての自費出版作品「ブラームスの辞書」の姿を公開します。 カバーも表紙もブラウン基調にしました。 A5判、上製本、400ページの厚みをご覧ください。
2019年6月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
無料ブログはココログ