Salamander
火の中に投じられても生きていると言われる伝説上の動物。最初の「S」は濁って「ザラマンダー」と発音される。しばしば「火とかげ」と訳される。ポケモンにも「ヒトカゲ」がいる。ザラマンダーがモデルなのは間違いない。火の中に入っても死なないどころか「リザード」「リザードン」という具合に進化する程だ。いわゆる「ほのおタイプ」のポケモンなのだ。
「火の中でも死なない」ということが特色になるというのは、大抵の動物は「火の中では生きられない」という常識が下敷きとなっている。
ブラームスに「Salamander」というタイトルの歌曲がある。作品107-2だ。レムケという詩人のテキストに付曲されているが、1分に満たない小曲だ。内容はもちろんポケモンとは関係がなくて、愛する女性から邪険な態度をされても諦めない男がザラマンダーに自分を重ねて自嘲気味に明るく振舞っているかのようだ。つまり「火の中に投じられるかのような残酷なふられ方をした」ということなのだ。それでも男は女を嫌いになったりしない様子をザラマンダーを小道具に描ききっている。流れるような8分音符が炎のようだ。
内容からして男声の歌のようだ。実際我が家には、フィッシャーディースカウ、プライ、テオ・アダムの3名のCDしかなかったが、このほどアイネス・モラレダという歌手が歌っているCDを入手した。スペイン生まれのメゾ・ソプラノだが女声で歌われるのもなかなか良い。
どなた様か存じ上げませんが。
目から鱗ですわ。
実朝の弟子としては、本歌取りを放置できませぬ。
貴重なご指摘ありがとうございます。
投稿: 実朝の弟子 | 2022年9月16日 (金) 10時02分
これ、シューベルトの本歌取りっぽく創られてますね。
出だしのメロディ
そして、マス→トカゲ 、 流れ→岩の上、 乱暴な漁師→乱暴な娘
などなど。。
投稿: | 2022年9月16日 (金) 03時35分
<魔女見習い様
お賽銭ありがとうございます。
現実は3対1ですからあまり断言は出来ませんが、内容はまさに男歌です。
古来、信仰の場所はコミュニケーションの場所でもありました。簡単なお知らせはこちらで。
投稿: アルトのパパ | 2009年1月10日 (土) 08時12分
すごい内容の歌曲ですね。
いわゆる「男歌」になります?
左サイドバナーに
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の文字発見!
お賽銭。今朝は大盤振る舞いでした。(笑)
投稿: 魔女見習い | 2009年1月10日 (土) 07時13分