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2009年2月21日 (土)

NTC

本日次女と演奏会にでかけた。

アマチュアのトロンボーンアンサンブルだ。西千葉トロンボーンクラブ、略してNTCだ。わが母校オケの現役とOBOGで構成されてる。本日はその28回目の定期演奏会だった。このグループの結成は1980年だから私が大学3年に在学中のことだ。最初の演奏会は1982年で、そこからずっと活動が続いているという。

私はヴィオラだったから彼らの演奏会に出かけたことが無かった。次女がブラスバンドでトロンボーンを始めたことがキッカケで何かトロンボーンの演奏会に連れて行こうと考えていて思い出したというわけだ。

私の大学オーケストラデビューのブラ2で第一トロンボーンを吹いた先輩が聴きにきていた。亡き妻と同期のトロンボーン吹きもいた。何よりも懐かしかったのは、そのアンサンブルの指導をしている先生だ。私の在籍当時から金管楽器のトレーナーだった。

あれは1981年の夏。第50回定期演奏会のために、マーラーの第五交響曲に挑んだ夏だった。団長として迎えた夏合宿、私は最終日のコンパの出し物で「ゴルゴ13」に扮するために坊主頭にして参加した。先生は、合宿冒頭に「団長(私のこと)も、ほれこの通り頭を丸めて気合を見せてくれているのだから、みんなでがんばろう」とおっしゃった。あの一言のおかげで4ヶ月乗り切れたようなものだ。

素晴らしい演奏会だった。28年間連綿と続くトロンボーンの伝統に触れる思いだ。出演したのは全て私や妻の後輩だ。そして娘は身を乗り出したまま身じろぎもせず聴き入っていた。終演後、アンケートに答えた。

娘は「最初の和音で鳥肌が立ちました」と書いた。

それを読んで私も鳥肌が立った。

演奏された曲にブラームスの作品は無かったけれど、これだけで十分連れてきた甲斐があった。

ありがとうNTC。

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