花の1685年組
1685年2月23日つまり324年前の今日、ドイツはハレでゲオルグ・フリードリヒ・ヘンデルが生まれた。バッハは同年3月21日アイゼナハで生まれているから、2人は同い年ということになる。日本風に言う学年も同じだ。
ブラームスのバッハへの傾倒はブログ「ブラームスの辞書」でもさんざん言及した。カテゴリー「65 バッハ」に集約されている。
本日話題のヘンデルもブラームスに因縁がある。作品24を背負う巨大な変奏曲のテーマをブラームスに供給したのがヘンデルその人である。バッハとならぶバロック期の巨匠に対してブラームスも相応の敬意を払っていた。ヘンデル研究の第一人者クリュサンダーとブラームスの交友は有名だ。このクリュサンダー編による「ヘンデル全集」の全巻を予約している。
実はブラームスが贔屓にしていた作曲家の中にもう一人1685年生まれがいる。10月26日にイタイア・ナポリで生まれたドメニコ・スカルラッティだ。残念ながらバッハやヘンデルと学年は違う。
作品72-5の歌曲「とてもかなわない」は冒頭にスカルラッティのテーマが引用される。古楽譜収集家ブラームスの自慢のコレクションの一つにスカルラッティのソナタの初版本が含まれている。さらにピアノレッスンの教材としてスカルラッティのソナタをしばしば選んでいる。
ブラームスはざっと150年先輩の1685年組への敬意を片時も忘れず、自らの創作にいきいきと取り入れていた。
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