点描法
美術用語。主に絵画において、線を用いずに点の集合で描写する技法のことだ。複数の色の点が密集して描かれると、元の点の色とは違った色として認識されるという人間の目の特性を利用しているのだ。テレビのブラウン管もこの原理らしい。
絵を見る距離が近過ぎると単なる点の羅列にしか見えないが、相応の距離を置いて鑑賞することで対象物が浮かび上がるという寸法だ。
ブログ「ブラームスの辞書」もある種の点描法を指向している。毎日公開される記事1個1個は、ブラームスの特定の一面を極端にクローズアップした記事に過ぎない。その記事だけを見てもブラームスの一面を切り取ったとさえ言えぬ代物だ。ところがチリも積もれば何とやらで、その記事を1000、2000と堆積させることによって、等身大のブラームスに何とか迫りたいと願うものだ。点一つ一つの出来をおろそかにせず、結果として得られる全体像にも心を砕きながら、日々画素数を上げているという訳だ。
本日この記事が開設以来1400本目だ。つまり1400画素である。
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