テキスト採用ランキング
ブラームスの独唱歌曲のうち作品番号を背負ったものを対象にする。196曲ある。作品91の「アルトとヴィオラのための歌曲」も含んでいる。
歌曲というからにはテキストがある。ブラームスが自作のために選んだテキストの作者を採用数の多い順に並べてみた。
- 1位 19曲 ダウマー
- 2位 15曲 ティーク
- 3位 10曲 クラウス・グロート
- 4位 7曲 レムケ
- 5位 6曲 キャンディドゥス
- 5位 6曲 ハイネ
- 5位 6曲 ヘルティ
- 8位 5曲 ゲーテ
- 8位 5曲 ハルム
- 8位 5曲 プラーテン
- 8位 5曲 ヴェンツィヒ
- 8位 5曲 アイヒェンドルフ
これがベスト10だ。8位が5人いるので全部で12人である。ドイツロマン派の巨星たちもいるにはいるが、君臨はしていない印象だ。シューマンやシューベルトではどうなっているのか興味深いが、自分でやってみる気にはなれないところが、ブログ「ブラームスの辞書」らしいところだ。
第1位のダウマーは、あまり有名とは言えない。訳詞の世界に住んでいる。東洋の詩をダウマーがドイツ語訳したケースが少なくない。第2位ティークは作品33の「マゲローネのロマンス」だけの数値である。
私のお気に入りはヘルティだ。6曲で5位タイだ。ちなみにシューマン夫妻の末ッ子フェリックスは3曲で19位タイである。
さてさて、実はブラームスの歌曲には民謡に題材を求めているために作者の特定出来ないテキストが多い。その数は実に17曲に達し、先のランキングで申せば2位に相当するということになる。このあたりいかにも「民謡大好き」のブラームスらしいと感じる。
この秋に鹿島アントラーズ3連覇達成を祝う記事にする予定だったが、歌曲シリーズ開催のために前倒しで公開した。昨日の開幕戦勝利を祝うこととする。
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