定演デビュウ
本日次女の所属するブラスバンドの定期演奏会があった。1年間の活動の総決算とも位置づけられる渾身のイベントだ。次女の定演デビュウだ。既に卒業式を終えた3年生も出演する。それどころかブラバン3年生を送る会の性格を帯びていた。
次女の1年の取り組み成果をこの目と耳で確認したくて勇んで駆けつけたが、内容の濃いあっという間の2時間だった。部員が演奏にかかりきりになるので、会の裏方はOBが応援している。音楽を学んでいるOBの出演もあった。5年前の部長が、今は声楽を学んでいるとのことで、プッチーニのアリアを歌った。プラバン伴奏プッチーニなんぞ、そこいらで聴けるものではない。独唱と木管の繊細なかけあいは本日の白眉だ。
そうかと思うと3年生のクラリネットの子がソロコン金賞を受賞した曲を吹いた。ウェーバーのクラリネットコンチェルトだ。もちろんピアノ伴奏だったが、軽々という感じだ。
コンクール金賞の演奏でフィナーレと思いきや、「贈る言葉」に乗って3年生一人一人に花束贈呈。最後に在校生全員による合唱があった。ブラスサウンドの迫力に比べると、いささか心許ない涙なみだの合唱だった。完全に卒業式のノリ。
アットホームで暖かなコンサート。
企画進行は全て生徒たちが自主的に運営していると聞いていたが、聞きしに勝る内容だった。曲の出来不出来の話ではない。全体の運営はとことん練り上げられたものだ。初心者で始めた次女が、落伍することなくここまで辿りついたことを心から喜びたい。次女がこのメンバーの一人であることを誇りに思う。素晴らしい伝統に次女も加わったことが嬉しい。
天にも昇る気持ち。
学校の出来事を家で語ることは全くなかったから、謎に包まれていた部活動の様子を、思いがけぬ形で知ることが出来た。
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