少年の魔法の角笛
マーラーの歌曲集のタイトルだ。アルニムとブレンターノによるドイツ民謡詩集にテキストを求めた管弦楽伴奏の歌曲集である。1892年から1898年にかけて徐々に作曲され、全曲の完成を待たずにその都度初演されていった。
このうち最初の2曲、1番「歩哨の夜の歌」2番「むだな骨折り」の初演者を見て驚いた。
1892年12月12日にベルリン・フィルをバックに歌ったのは、他でもないアマーリエ・ヨアヒムだった。つまりブラームスの友人にして当代最高のヴァイオリニスト、ヨーゼフ・ヨアヒムの夫人だ。若きブラームスを魅了したコントラルトはこのときもまだ健在だったのだ。
ヨアヒム夫人は只者ではないのだ。
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