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2009年5月24日 (日)

きみの青い瞳

「Dein blaues Auge」作品59-8のこと。全長29小節でテキストはクラウス・グロート。我が家の14種の演奏の最短で1分51秒、最長で2分29秒、見開き2ページの小品に過ぎないが無視できない。4分の4拍子「Ziemlich langsam」の変ホ長調は同じ調性の「五月の夜」を髣髴とさせる。前奏と後奏が各4小節あるから歌われるのは21小節にとどまるが、内容は甘くて濃い。

その前奏と後奏は、左手が少しだけ変化しているものの全く同じ旋律だ。振幅の大きいこの旋律こそが本作品の主体となっているというのに歌手によって歌われることはない。ピアニストの腕の見せ所なのだ。あっと驚く「f」を伴って立ち上がった旋律はEs→Esdim7→B7→Esという具合に小節毎に移ろって行く。この進行には何とも堪えられない味がある。特に2小節目の減7和音に変わる瞬間の揺らぎは本作の肝とも思われる。左手のG音にフラットが忍び寄ってGesに行く様子は、第三交響曲冒頭のA→Asを思わせるが、こちらの方がぐっと繊細に映る。

歌が出始めるとピアノはすっと後ろに下がってしまうが、ブラームスならではの繊細な和声を縁取って行く。ハッとさせるような半音の衝突あり、言われてみればその通りのダブルフラット有りだ。

とっておきの場所がある。21小節目2拍目裏。時間にして8分音符1個分だ。ピアノ右手上でGesとFの衝突が起きる。この半音衝突の可憐さは並ではない。

やがて25小節目で歌が終わると同時にイントロがキッチリと回帰する。「ハイ戻って来ましたよ」とばかりに捺印するかのような「rf」(リンフォルツァンド)が、冒頭の「f」になり代わって鎮座している。この「rf」だけは「その音を特に強く」と解しては違和感が大き過ぎる。

楽譜のある人は是非見て欲しい私の宝物だ。

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コメント

<魔女見習い様

おおお。楽譜をお持ちとは素晴らしい。

是非確認してみてください。

アルトのパパさんの宝物。
幸い手許にありました♪

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