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2009年6月12日 (金)

雨上がり

夕立」op70-4の話は以前にもした。

第4交響曲を先取りするかのような3度下降の連鎖が、イ短調の醸しだす雰囲気とともに巧妙な雨脚の描写だった。22小節目の「dim e rit」でようやく雨が止む気配が漂って来る。24小節目のフェルマータで雨がすっかり上がる。「Langsamer」の合図で曲はハ長調に転じて、雨上がりの情景へと場面転換する。テキストの中の「Regenbogen」つまり「虹」を象徴する匂い立つような甘い甘い旋律である。

この部分を聴くと決まって思い出す歌がある。

もはや現代語訳不要の源頼政の歌だ。

庭の面はまだ乾かぬに夕立の空さり気なく澄める月かも(にわのおもは まだかわかぬにゆうだちの そらさりげなく すめるつきかも)

ブラームスも源頼政も夕立の情景と雨上がりの情景の対比が鮮やかだ。片や虹、片や月と割れているが、雨上がりの描写のツールであることに変わりはない。

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コメント

<魔女見習い様

雨もまた捨てたものではありませぬ。

美しい・・・。

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