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2009年6月23日 (火)

難解なテキスト

音楽之友社刊行の「ブラームス回想録集」第2巻58ページに興味深い記述がある。ブラームスと友人のホイベルガーの会話だ。

ブラームスは昨今「難解なテキストに付曲することが流行している」と指摘する。自分にも責任の一端があるというニュアンスだ。本当はきれいでわかりやすい類の作品に精通してから難解なテキストに進むべきだと持論を展開する。

このときの喩えが実に興味深い。

ブラームスは、きれいで判り易いテキストの代表として「永遠の愛について」を引き合いに出している。おおなるほど。op43-1を背負うブラームスリートの真髄とも言える傑作だ。なるほど起伏のあるストーリー性が売りだ。そのストーリーにいかに曲をつけるかがポイントなのだろう。

そうこうしているうちに「サッフォー頌歌」op94-4のような曲も聴いてもらえるようになると説く。いきなり「サッフォー頌歌」ではちと具合が悪かろうということが暗に仄めかされる。つまり「サッフォー頌歌」は「永遠の愛について」より難解だと読める。

言われてみればなるほどな感じがしてくるから不思議である。

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