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2009年7月31日 (金)

謝恩クイズレヴュウ

7月28日に結果発表した謝恩クイズの総括をしておく。

「謝恩、謝恩」と申し上げながら正解者が現れなかったというのは、我ながらいかがなものかと思う。諸設定に不手際があったと言われても返す言葉がない。

一方で読者の皆様があーだこうだと頭を捻ってくれたと推定できそうだ。ブログ「ブラームスの辞書」初のコミュニケーション型イベントを試みた甲斐があった。甲斐があったにはあったが、何かやらかしはせぬかとドキドキハラハラの1ヶ月でもあった。

お寄せいただいた回答を以下に列挙させていただく。

  1. ジプシー音楽
  2. 伴奏
  3. 宗教曲
  4. 指揮
  5. 間奏曲
  6. 吹奏楽
  7. 重奏曲
  8. 舞曲
  9. インベンション
  10. ヴァイオリン
  11. 楽団
  12. オーケストラ
  13. ピアノ連弾

皆様がいかに真剣に考えてくれたかよくわかる。私のことを真面目だと評価してくださっていることの反映だとも思える。お答えをお寄せいただいた皆様の、ブラームスに対する深い見識に敬意を表する次第である。同時にこれらはカテゴリー策定の重要なヒントになるとも感じている。現在取り組み中のカテゴリー改訂の参考にしたい。

強いて苦言を申せば私のひねくれ度を読み損なっている。お寄せ頂いた回答はブラームスを切り口に据えた場合、「いかにもありそう」である。

ヒントではお示ししたつもりだが、「いかにもありそう」ということは、この場合良い兆候ではないのだ。捻った問題だと申し上げた上に、私自身が天邪鬼だから、「いかにもありそう」よりも「ちょっと無さそう」な方がいいのだ。その意味で6番「吹奏楽」は惜しいとも言える。

とはいえ改めて管理人である私のひねくれぶりが浮き彫りになった。ブラームスや音楽に関する知見の深さよりも、管理人の脳味噌とのシンクロこそが求められる問題だから、まっとうな見識を持った方々は、あてられなくて当然である。

それからささやかな種明かしを一つ。7月18日の記事「経営会議」を思い出していただく。

ブラームス社長、ヨアヒム専務、ビューロー常務の3名がのどかなやりとりをしている。実はこの中におバカなヒントを隠しておいた。彼等のセリフの最初の音を順につなげてみて欲しい。

「お前たち」の「」、「ペース配分」の「」、「楽観」の「」である。以下延々と一連の会話の終わりまでこの調子になっている。ペルチャッハやライプチヒという地名は行き当たりばったりに出現している訳ではないということだ。

2009年7月30日 (木)

名作オペラ

あな恐ろしや。定義はお手上げだ。

世の中にはいったいオペラが何曲存在するのだろう。そしてそのうちの何曲が名作と呼ばれているのだろう。

「詳解オペラ名作127」という本が手許にある。2006年にショパン社から刊行されている。古今の有名オペラ127作が収載されている。オペラにまつわる諸データが手際よくまとめられていて重宝している。取り上げられた作品の多い作曲家ベスト10は以下の通りだ。

  1. ヴェルディ 17曲
  2. モーツアルト 11曲
  3. プッチーニ 10曲
  4. ドニゼッティ 7曲
  5. ワーグナー 7曲 ニーベルングの指環は1曲扱い
  6. Rシュトラウス 6曲
  7. ロッシーニ 4曲
  8. ベルリーニ 4曲
  9. JシュトラウスⅡ世 3曲
  10. ヤナーチェク 3曲

ベートーヴェンは「フィデリオ」1作しか残さなかったが、首尾よく収載された。11曲書いたドヴォルザークは「ルサルカ」だけにとどまった。ここに1曲でも載れば大したものなのだと思う。ブラームスはこういう企画に載らないようなオペラを書くくらいなら、何も残さぬ方がマシだと考えたと思う。

ヴェルディは別格だが、40歳を待たずに没したことを考えるとモーツアルトもさすがだ。

昨日の記事「オペラの話題」で「ブラームス回想録集」全3巻に現われるオペラをリスト化した。全65作品のうち「詳解オペラ名作127」に収載されている23作品を赤文字で示している。ブラームスは現代の感覚で申せば、名作とは呼びにくい作品も頻繁に話題にしていたということになる。

2009年7月29日 (水)

オペラの話題

日本が世界に誇るブラームス文献「ブラームス回想録集」全3巻(音楽之友社刊行)には、一般の伝記には現れないブラームスの生の姿が活写されている。友人たちとかわされた手紙や会話の記録は貴重である。その全3巻の中でオペラに関した話題がしばしば現れる。周知の通りブラームス自身はオペラを遺していないから、意外とも思えるが、オペラに多大な関心を寄せていた。その関心の深さがどれほどかということを客観的に推し量るために、全3巻の中で言及されたオペラとオペレッタのタイトルを全部抜き出してみた。単なる世間話から、賞賛、批判などまぜこぜだが、関心の深さに対する一定の目安になると思う。タイトル50音順で列挙する。タイトルの後ろに作曲者と全3巻の中での言及回数を記す。

  1. 悪魔の鐘 フックス 1回
  2. アルチェステ グルック 1回
  3. ウィンザーの陽気な女房たち ニコライ 1回
  4. ウェルテル マスネー 1回
  5. ウタール メユール 1回
  6. エヴァ マスネー 1回
  7. 王様の花嫁 フックス 1回
  8. 大晦日の冒険 ホイベルガー 3回
  9. オペラ座舞踏会 ホイベルガー 1回
  10. 片隅の幸福 ズーダーマン 1回
  11. かまどのコオロギ ゴルトマルク 5回
  12. 神々の黄昏 ワーグナー 5回
  13. カルメン ビゼー 1回
  14. 騎士パスマン ヨハン・シュトラウス
  15. ギスモンダ ダルベール 1回
  16. グランゴワール ブリュル 1回
  17. くるまば草 ヨハン・シュトラウス 2回
  18. ゲルダ ヘンシェル 1回
  19. 皇帝と船大工 ロルツィング 1回
  20. こうもり ヨハン・シュトラウス 1回
  21. 冷めた心 ブリュル 1回
  22. 三人のピントー ウエーバー 1回
  23. ジークフリート ワーグナー 6回
  24. 鹿の王様 ヘンツェ 2回
  25. 失楽園 ルービンシュタイン 1回
  26. シバの女王 ゴルトマルク 5回
  27. シモン・ボッカネラ ヴェルディ 1回
  28. じゃじゃ馬ならし ゲッツ 2回
  29. ジャミレ ビゼー 2回
  30. 清教徒 ベッリーニ 1回
  31. セビリアの理髪師 ロッシーニ 1回
  32. タンホイザー ワーグナー 5回
  33. トリスタンとイゾルデ ワーグナー 1回
  34. ドン・ジョバンニ モーツアルト 4回
  35. ドンファン ハイゼ 1回
  36. ニーベルングの指環 ワーグナー 6回
  37. ニュールンベルクのマイスタージンガー 6回
  38. 白衣の貴婦人 ボアエルデュー 2回
  39. バグダッドの理髪師 コルネリウス 1回
  40. バベルの塔 ルービンシュタイン 1回
  41. パリアッテ 不明 1回
  42. パルシファル ワーグナー 1回
  43. パンデヴェードラの薔薇 フォルスター 1回
  44. 秘密 スメタナ 1回
  45. 秘密の結婚 チマローザ 1回
  46. フィガロの結婚 モーツアルト 3回
  47. フィデリオ ベートーヴェン 4回
  48. フランチェスカダリミニ ゲッツ 2回
  49. ヘンゼルとグレーテル フンパーディンク 2回
  50. 魔弾の射手 ウェーバー 1回
  51. 魔笛 モーツアルト 2回
  52. 水運び ケルビーニ 1回
  53. 密猟者 ロルツィング 1回
  54. ミニヨン トマ 1回
  55. ミリヤム ホイベルガー 2回
  56. ムッツェディン バッハリッヒ 1回
  57. メルリン ゴルトマルク 3回
  58. モーゼ ルービンシュタイン 1回
  59. ヤブカ ヨハン・シュトラウス 2回
  60. 友人フリッツ マスカーニ 2回
  61. 愉快な戦争 ヨハン・シュトラウス 1回
  62. ラインの黄金 ワーグナー 9回
  63. ルービン ダルベール 1回
  64. ロビンフッド ディートリヒ 1回
  65. ワルキューレ ワーグナー 7回

ご覧の通り、全65作品が合わせて134回言及されている。もっとも話題に上った作曲家は、リヒャルト・ワ-グナーということになる。

もしかするとマヌケなカウントミスがあるかもしれないがご愛嬌で。

2009年7月28日 (火)

結果発表

謝恩クイズの正解および結果を発表する。

答えは「オペラ」だ。

正解をお寄せ頂いた方は、いらっしゃいませんでした。「ブーイング」や「ぼやき」はコメントにてお受けいたします。

周知の通りブラームスはオペラもオペレッタも残していない。わがブログ「ブラームスの辞書」は見ての通りのブラームス関連ブログだから、そのカテゴリーに「オペラ」を設置するのは意外な気もする。

謝恩クイズの出題では、末尾のヒントの中で「カテゴリー26から39まで音楽のジャンルが並ぶ」と書いた。カテゴリーとはあくまでも記事管理のツールであることは重要だ。「ブラームスが残した音楽のジャンル」ではない。そこがねらい目だ。「ブラームスはオペラを書いていない」という事実を知っている読者の知識、つまりは常識を逆手にとる意図がある。ブラームスに親しんで日の浅い読者が、ブラームスがオペラを書いていないことを知らずに的中させる心配をしていたが杞憂だった。読者諸氏が「オペラ~ぁ」とのけぞってもらえるなら本望だ。

しかしブラームスの関心の高さは並ではない。それでもオペラを書かなかったという事実は重い。そのことを今後カテゴリー「28 オペラ」に記事を積み重ねながら考えて行きたい。だから明日から8月一杯「オペラ月間」としてオペラ関連記事を集中して発信する。

2009年7月27日 (月)

第4の子育て

ブラームスには姉と弟がいた。我が家と同じ3人兄妹だ。しかし亡き妻に代わって母親役を続けている私の母、つまり子供らの祖母は「子供が4人いるようだ」が口癖である。早い話50歳が近い私がまだ子供にカウントされているのだ。もちろん返す言葉は無い。

私にもそうした意識はある。かなりの部分を母に依存しているとは言え子育てをしているつもりである。

母にとって第4の子育てが私なら、私にとっての第4の子育てとはつまり、このブログや本だ。

初めての自費出版本「ブラームスの辞書」が出来上がってきたときの感動は今も忘れられずにいる。なんとも形容の難しい感情だった。誇らしいような照れくさいような、懐かしいような。最も近いのは、子供が生まれた時の気持ちだ。

毎日ミルクをやったりオムツを替えたりする代わりにせっせとブログを更新している。誉められれば嬉しいし、売れれば簡単に舞い上がる。親バカとよく似ている。

今日はいつまでも子育てから開放されない母の誕生日である。つまり謝恩クイズは明日まで。締め切りは正午。

2009年7月26日 (日)

マッコークルのための独和辞典

7月12日の記事「記念事業」で作成を宣言した「マッコークル斜め読みのための独和辞典」がひとまず完成した。今後も加筆修正はあるに決まっているが、サクサクと公開する。

「Sonata」や「Symphonie」でもあるまいということで、収載語はご覧の通りになった。マッコークルの大著「ブラームス作品目録」を斜め読みする際に知っておくと便利な単語だけに絞っている。序文を真剣に読もうと思うと、物足りないがご容赦である。

  1. Abbildung  筆写
  2. Abschrift  写本 
  3. ander 他の 「他の作曲家」と用いられることが多い。
  4. Anfang 根源
  5. Anhang 補遺 お宝情報のヤマだ。
  6. Anmerkung 注 ここもこぼれ話、与太話が多くて面白い。
  7. Auffuhrung 演奏 「Erste Auffuhrung」で初演を意味することになる。
  8. Auflage 発行部数
  9. Ausgabe 刊行。楽譜の最初の刊行なら「Erstausgabe」となる。
  10. Autograph 自筆譜 作品の自筆譜の所在を記載する項を示して用いられている。
  11. Bearbeitung 編曲 ブラームス作品が本人または他人にいじくられた場合や、他人の作品をブラームスがいじった場合に現われる。お宝情報の宝庫だ。
  12. Besetzung 編成 管弦楽作品や合唱作品で演奏に参加するパートが列挙される。
  13. Beisitzer 所有者 自筆譜や初版譜などのお宝を所有する果報者を記す。
  14. Bibliographisch 書誌学上の
  15. Einleitung 手引き
  16. Entstehung 成立 「Zur Entstehung」という見出し以下に作品の成立にまつわるエピソードが語られる。
  17. ermitteln 確かめる 皮肉なことに「nicht」を伴って、確認が出来ない事柄を指し示すという用法が多いような気がする。
  18. Erscheunung 出現 「Erscheunungdatum」として現れ、当該作品の広告や批評初出が記載される。
  19. Fassung 版 
  20. fremde 他人の
  21. gewidmt 献呈 「widmen」の過去分詞だ。マッコークルでは作品名の下に「~gewidt」と書かれて「~に献呈された」の意味を表す。
  22. Hand 手 ピアノの演奏に要する手の本数を示す。2本か4本であることが普通だ。
  23. Heft 巻
  24. Herausgabe 出版 
  25. Honorar 報酬 大抵は初出版の記事の中に現れて、ブラームスへの原稿料が書かれる。
  26. Inhalt 目次、内容
  27. Komponist 作曲家
  28. Kopist 筆写者
  29. Korekturabzug ゲラ刷り
  30. Manuskript 手稿
  31. nachgewiesenermassen 確認済みの
  32. Partitur スコア
  33. posthum 死後の ブラームス没後に出版された作品の作品番号の前に置かれる。大抵は「post.」と略される。
  34. pseudonym ペンネーム GWマルクスとか。
  35. Rezension 批評
  36. Sammlung コレクション 自筆譜や初版譜、あるいは手紙などのお宝の所在を示す記事の中によく現われる。
  37. Satz 楽章 「Mittelsatz」で第二主題の意味の場合もあるらしく要注意。
  38. Shaonkuizu 謝恩クイズ
  39. Siehe 「Sehen」見るの命令形。「Siehe~」で「~を見よ」という意味。参照先を手際よく示す機能がある。
  40. Singstimme 声部 
  41. Stimmen パート譜。
  42. Takte 小節 各々の譜例の末尾、総小節数を示すアラビア数字の後におかれる。
  43. Verlag 出版社 出版社とのやり取りは多彩で面白い。
  44. Veroffentlichung 刊行物
  45. verschollen 所在不明の 自筆譜などの行方がわからない場合によく出て来る。
  46. Verzeihinis 目録
  47. Vorbesitzer 前の所有者 現在の保管場所に収まる前の持ち主。大物であることが多い。
  48. Vorwort 序文
  49. Widmung 献呈
  50. Zeitung 新聞

2009年7月25日 (土)

カテゴリー改訂の野望

カテゴリーとは記事を分類して整理するためのツールだ。ココログではカテゴリーを任意に設定できるが、ビジターの利便と言うよりも私の管理の都合が優先しているのが実態である。

前回改訂は2006年11月だった。

あのときはそれになりに満足もしたのだが、昨年秋頃からまたそぞろ不備を感じ始めていた。昨年11月に思い切って改訂しようかとも考えたが思いとどまった。

それは、現在実施中の謝恩クイズの都合だ。このたびの謝恩クイズは、現行カテゴリー体系にポッカリと残った欠番「28」が主役である。そのために「ブラームスの辞書」op28を長くキープしてきたし、6月28日と7月28日をスタートとゴールに設定した。

渾身の大改訂をほどこして「28」の欠番状態を消してしまっては困るのだ。現行のカテゴリー体系があってこその謝恩クイズだ。

ところがその一方で現行体系の不備はもはや明白だ。何よりも前回のカテゴリー改訂は、「2033年5月7日のブラームス生誕200年までのブログ継続」を宣言する前に行われたから、体系自体が、記事1万本体制をはっきりと踏まえていないのだ。

まもなく謝恩クイズの締め切りを迎える。謝恩クイズを終えて一段落すれば、カテゴリー改訂に踏み切ることが出来るということになる。現在水面下で準備中だ。

謝恩クイズ実施中

謝恩クイズダービー

2009年7月24日 (金)

シェークスピア

William Shakespeare(1564-1616)英国の文豪。かの地での重要度は聖書にさえ肉迫すると思われる。

ブラームスは当然シェークスピアを知っていた。自作のテキストにも以下の通り採用している。

  1. 女声合唱のための4つの歌より「シェークスピアの歌曲」op17-2 喜劇「お気に召すまま」の第2幕より引用。2つのホルンとハープによって伴奏される。
  2. 5つの歌「オフィーリアの歌」WoO22 ハムレットからの引用。オフィーリアは主人公ハムレットの恋人だ。

全部で6曲しかない。もちろんテキストは独訳物である。

ブラームスの友人であり当代きってのヴァイオリニストであるヨアヒムは作曲の腕前も確かだ。「ハムレット」序曲と「ヘンリー4世」序曲という管弦楽作品を残している。驚いたことにブラームスがそれらをピアノ連弾用に編曲している。

本日のこの記事が開設以来1564本目の記事だ。つまりシェークスピアの生年に因んだ記事ということだ。

謝恩クイズ

謝恩クイズダービー

2009年7月23日 (木)

謝恩クイズダービー

謝恩クイズは締め切りまで残り5日となった。ここまでの応募状況を整理しながら、読者の皆様に予想を楽しんでいただくことにする。

  • 01 ジプシー音楽 
  • 02 伴奏      
  • 03 宗教曲
  • 04 指揮
  • 05 間奏曲
  • 06 吹奏楽
  • 07 重奏曲
  • 08 舞曲
  • 09 インベンション
  • 10 ヴァイオリン
  • 11 楽団
  • 12 オーケストラ
  • 13 この中には無い。

2着は当てても意味が無いので単勝で。正解だと思う解答をコメントでお寄せ下さい。本当はこれだと思うのだが、先を越されたという皆様のコメントもお待ちしています。まだ正解が出ていないと思われる方は13番に。

謝恩クイズへのご応募も合わせてお待ちしています。

2009年7月22日 (水)

ブラームス蝕

3つ以上の複数の天体の特殊な位置関係によって生じる現象のうち、ある天体が別の天体の影に入ることを「蝕」と言う。地球から見てが基準になることが多い。「食」の字をあてる場合もある。身近な例が「日食」「月食」だ。昔は人工衛星の蝕が原因で、衛星放送が休止したこともあったと思う。

さて今年はメンデルスゾーン生誕200年にあたる。来年はシューマンとショパンの生誕200年だし、再来年はリストだ。つまり今後ロマン派の巨匠たちの生誕200年が相次いでやってくる。我が愛するブラームスは生誕176年を迎えたが、やはり区切りのいい数字でないと世間様の注目度は上がらない。私個人は毎日毎年メモリアルみたいなものだから、あまり気にしていないが、やはり記事のネタ補給に少なからぬ影響がある。

1833年という生年、1897年という没年をよく見て欲しい。98年から32年までの35年間はブラームスの伝記上の出来事が存在しないのだ。少なくとも「ン百年」というメモリアルイヤーは存在し得ない。つまりこの35年間が本日のお題「ブラームス蝕」である。もちろん私の造語だ。目下のところブラームス蝕のまっただ中ということになる。最初のブラームス蝕は1898年から1932年までの35年間だが、この35年間には、没後1周年にはじまって10周年もあれば13回忌も17回忌もあるから、実はあまり退屈ではない。つまり今が事実上初めての蝕だ。

1770年生まれで1827年没のベートーヴェンは、逆に今が旬だ。昨年は運命交響曲の初演200年だった。けれどもやがて2028年を超えると2069年まで蝕に入る。

「ブラームスの辞書」は書籍もブログも2005年生まれだ。つまり今回のブラームス蝕の真っ最中に生まれたのだ。特にブログはメモリアルイヤーというネタを取り上げにくいというハンデがある中、2033年までの継続を目標にしていることになる。もし実現すれば35年続く蝕の後ろ28年間、毎日ブラームスネタを発信することになる。そのためにはこの手のおバカな記事も貴重だ。今日公開しないと次のチャンスは相当先になるらしい。

ブラームス蝕の中にあってあたりをほんのり照らす一筋の灯りになりたい。

謝恩クイズ実施中

2009年7月21日 (火)

締め切り迫る

世の中、締め切り間近を謳って購買心理を煽るのは常套手段だ。

閉店セールは言うに及ばず、「本日限り」とか「本日最終日」というキャッチフレーズは、広く効果を期待されている。

6月28日から実施中のブログ「ブラームスの辞書」謝恩クイズは、締め切りまであと1週間となった。もっとも早く正解した人に賞品を差し上げる企画なので、既に正解が出ていれば徒労になる。それをこの場で申す訳には行かないが、お一人様何度でも回答可なのでひとまずご応募お待ちしています。

締め切りは7月28日正午だ。

2009年7月20日 (月)

お弁当

長女の入学を喜んだ高校は公立で、昼食は主に弁当。売店もあってパンや弁当を買い求める事も出来るが、4月からずっと弁当を持参している。私が朝食を取るテーブルには、弁当に詰めたあまりのおかずが並ぶこともある。

どうせ毎日長女のために作るのだからと、私の分も作ってもらったのが、今年の5月7日だった。ブラームスの誕生日だったからよく覚えている。

これが案の定うまい。ほんの試しのつもりが毎日になってしまった。毎日の弁当をエクセルに打ち込んで記録しているが、長女が売店で買いたがらないのもうなずける。長女と同じおかずなのかと思っていたら、どうやら少しずつ違うらしい。長女に用意するついでという原則がどうも怪しくなっている。

いやいや50歳に届こうかといういっぱしの大人が、ブラ2寿の母に弁当を作らせているのは、気が引けているが、どうにも止まらない。その手の若干の後ろめたさまで味わいのひとつだ。お弁当を毎日写真にとってブログで公開してしまう人の気持ちが判る。

1学期が終わったから2学期までまた外食だ。

謝恩クイズ締め切りまで残り8日。

2009年7月19日 (日)

うなぎ

万葉集を代表する歌人・大伴家持にもうなぎを詠んだ歌がある。古来うなぎが親しまれてきた証拠だ。

音楽之友社刊行の「ブラームス回想録集」第2巻262ページ、フェリンガーの回想の中に興味深い記述がある。筆者フェリンガーの母が、バルト海沿岸のミスドロイからブラームスにうなぎの薫製を贈ったとある。時期を直接指し示す記述がないのが残念だが、手がかりはある。イシュルに贈ったものは大丈夫だが、一部は猛暑で傷んだとされているから夏だと推測出来る。つまり彼の地でもうなぎは夏なのかもしれない。

贈られた側のブラームスからの礼状が残っているから、ブラームスがうなぎの薫製を受け取ったことは確かだ。音楽界の重鎮にしては慎ましい生活ぶりだったブラームスだが、おいしいものには目がなかった。それを百も承知の贈り物だろうから、きっとブラームスはうなぎを食べたのだろうと思う。

謝恩クイズ実施中

2009年7月18日 (土)

経営会議

偉い人たちの会議。経営上の重要な判断が下されることになっているらしい。おお、たった今ブラームス社長とヨアヒム専務が日本から戻られた

ブラームス社長)おまえたち今まで何をしてたんだ。謝恩クイズ締め切りまであと10日だというのに。ドン。クララ会長に報告も出来ぬわ。

ヨアヒム専務)ペース配分を誤りました。

ブラームス社長)楽観が過ぎるわい。

ビューロー常務)お言葉ですが、賞品が少々貧弱かと。もう少しインパクトが必要です。

ブラームス社長)ペルチャッハ招待旅行にでもしろと言うのか!

ヨアヒム専務)ライプチヒの方が効果的かと。

ビューロー常務)およそまっとうな読者には判らぬ程、問題が奇抜です。

ブラームス社長)ペラペラな問題で釣るなんぞプライドが許さぬわ。

ヨアヒム専務)楽に当ててもらわんことには読者が離れますぞ。

ブラームス社長)お前たち、そんなことより追加の施策でも考えろ。

ヨアヒム専務)ペアで社長のピアノ演奏会にご招待したらどうでしょう。

ビューロー常務)ランチ付きにしましょう。

ヨアヒム専務)おおそれは妙案。

ブラームス社長)ぺっぺっ。それよりヒントじゃ。ネタバレ同然の決定的なヒントを出せ。

ヨアヒム専務)らじゃ~。

ビューロー常務)お客様にキーワードをどのようにお伝えしましょうか?

ブラームス社長)ペザンテじゃなくてレジェロじゃよ。もっと軽々しく考えないと。日本語なら「遊び心」と「発想の転換」くらいだな。

ビューロー常務)らじゃ~。さっそくプレスリリースの準備を始めます。

<完>

謝恩クイズ実施中

2009年7月17日 (金)

賽銭10億円

昨日ブラームス神社の賽銭がとうとう10億円に達した。けーきのいい話である。

2008年8月30日のご創建だから、320日目である。まさか1年も経たずに10億円とは驚いた。その間の参拝者は、延べ4154名に達した。

氏子側としては、気に入ったら賽銭を投じ、気に入らねば賽銭泥棒をしてもらうというコンセプトだが、本当にその通りなら皆様に愛されているということだ。ありがたい。

ここから謝恩クイズの賞金にとポ~ンと3億円程度拠出出来ると太っ腹なのだが、そうも行かない。

2009年7月16日 (木)

お盆のファンタジー3

たった今送り火を焚いた。ブラームスさんはヨアヒムさんと連れだって帰っていった。13日に迎え火を焚いてから3泊4日の滞在だった。その間ずっと二人は丁々発止のやりとりをしていた。いいコンビである。

昨夜はお別れのコンサートだった。

トップバッターのヨアヒムさんが「現役時代に演奏会でもっとも多く弾いた曲」と前置きして弾き始めた。

何とシャコンヌだ。バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータからあの名高いシャコンヌだ。始まってすぐブラームスが私に耳打ちしてくれた。「ボクがいくら頼んでもなかなか弾いてくれないんだ。今夜は特別だよ」と嬉しいことを言ってくれた。

終わるや否や、ブラームスがピアノの前に進み出た。たった今ヨアヒムが弾いた曲だ。ホントに左手だけで弾いている。あっという間に終わってしまった。私がブラームスに「何で左手だけなんですか」と何も知らないフリをして尋ねた。ブラームスはニヤリと笑いながら「だってホラ、譜めくりが右手で出来るだろう」ととぼけている。私も負けてはいない。「クララの脱臼が左腕だったら、どうするつもりだったの」とたたみかけると、真剣な顔をして考え込む。「右手用だったら書けなかったかもしれない」とつぶやいた。

我が家の番になった。この日のために娘たちと練習を積んだシンフォニアト短調BWV797の室内楽版だ。珍しくブラームスが拍手してくれた。「あなたの曲でなくてゴメン」というと「なあに、ボクのは大した曲がないから」とウインクだ。「それよりその楽譜どこで手に入れた」と興味津々だ。「2声のインヴェンションもある」と私が言うが早いか、ヨアヒムに目配せだ。ヨアヒムは、私のヴィオラを貸せと言っている。ブラームスは長女にボソボソと話しかけたかと思うとひったくるようにヴァイオリンを持って立ち上がる。

インヴェンションのロ短調をヨアヒムと弾き始めたのだ。娘たちは呆然と見とれている。凄い演奏だ。

弾き終わって一瞬の間。ブラームスが「昔ヴァイオリンを習っていたんだ。この曲はピアノ版なら暗譜しているよ」とニッコリ。「作品91以来だな」と謙遜するヨアヒムのヴィオラも凄かった。

昨夜は結局この調子で、メンバーを入れ替えながらインヴェンションを全部弾いてしまった。娘たちは途中で寝たが、ヨアヒムとブラームスと私は徹夜だった。

つい先ほど大事な会議があるとか言ってあわただしく旅立った。出掛けに「謝恩クイズの答えは何だ」とブラームスに訊かれた。ご本人にも解らぬ難問のようだ。そおっと耳打ちしたら、OKのサインをくれた。

お盆のファンタジー

お盆のファンタジー2

2009年7月15日 (水)

オックスフォード大学出版部

OXford University Pressのことだ。OUPと略記される。

さる楽譜ショップをうろついていてお宝を発見した。タイトルは英語で「German Folksongs-Johannes Brahms」とある。出版社はOXford University Pressになっている。

26曲という収載曲数を見て、脳味噌が酸っぱくなった。「混声四部合唱のための14のドイツ民謡」WoO34と「混声四部合唱のための12のドイツ民謡」WoO35かもしれぬと直感した。「14足す12イコール26」の暗算が出来たということだ。

中身を確認してもWoO番号は一切書かれていない。困ったことにテキストは英語だ。巻末にまとめてドイツ語のオリジナルテキストが載っていた。持ち歩いているiPodを取り出して、確認したら、やっぱりWoO34とWoO35と一致した。店頭でこれをしたから相当怪しかったに違いない。

我が家には独唱用のWoO33とWoO32、「子供のための14のドイツ民謡集」WoO31の楽譜しか無い。ドイツ民謡の合唱版をずっと捜していた。WoO34は1864年つまりブラームス生前の出版だ。本人のお墨付きのようなものだから大変貴重だ。

問題は価格だ。祈るように裏表紙を見ると、4130円だ。格安である。あーもすーもなく即買い。ペーター版だとWoO34の14曲が上下2巻に分かれて各1800円だ。これだけで3600円となる。WoO35まで1冊に収まって4130円ならお買い得だ。

いやはや見ているだけで楽しい。今まで単に聴くだけだった作品が、楽譜を見ながら聴くことで味わいが深まる。「49のドイツ民謡集」WoO33と重複する作品については、合唱用と独唱用を比較することも可能になる。

さっそく発見がある。本日買った楽譜にもピアノパートが印刷されている。WoO34もWoO35もブラームスのオリジナルはアカペラだったはずだが、これいかにと思っていたら、さすがに芸が細かい。ピアノのパートには小さく「リハーサルオンリー」と書かれていた。合唱の4声部がピアノ風2段楽譜に映されて添えられているのだ。

発想記号が一部英語というのが少しがっかりだ。オリジナルの発想記号ではないからブラダスへの取り込みは出来ない。この調子では途中のダイナミクスも怪しいと思わねばなるまい。

それでも楽しみの大きさに比べれば大した問題ではない。こうなるとハンブルク時代の名残りである女声合唱版、つまりWoO36、37、38が欲しくなる。こちらはCDもまともに出ていない超レアアイテムだ。

謝恩クイズ実施中

2009年7月14日 (火)

作品番号のコントロール

音楽作品に付与される通し番号を作品番号と呼んでいる。音楽作品に限られているというのは不思議なことの一つである。紫式部作「源氏物語作品1」とはけして言わない。ダビンチ作「モナリザの微笑み」作品2という言い回しも聴かない。

音楽作品が作曲家ごとに通し番号が振られていて便利である。バッハのBWVや、モーツアルトのケッヘルは、本人の死後研究者によって考案されたルールによって発番されているから、作曲家当人は関知しない。19世紀になって作品出版が系統的に行われるようになって発生したのだろう。ブラームスは本人が生存中にほとんどの作品が出版された。だから作品番号の順番は、ある意味で本人承諾済みと言える。

また19世紀後半は、音楽学が学問として体系化された時代であるし、ブラームスは当時最先端の音楽学者と盛んに交流したから、先輩作曲家の作品番号に自然に親しんでいたと思われる。

出版社に送付可能な段階に達した複数の作品が手許にあるとする。ブラームスはそれらの完成原稿を出版社に渡す順番を操作することで、その作品に背負わせる作品番号をある程度コントロールしていたと思われる。作品1がヨアヒムに捧げられたハ長調のピアノソナタであり、作品2がクララに捧げられた嬰ヘ短調のピアノソナタであることは、そうした操作の賜物だと思う。

そして暴走気味にもう一つ、その手の操作の結果ではないかとにらんでいることがある。1875年「5つの二重唱曲」op66が出版された後、しばらくしてブラームスの手許には出版社に送付可能な作品が2つたまった。変ロ長調の弦楽四重奏曲と、第一交響曲ハ短調だ。前者の初演が1876年10月30日、後者のそれは同年11月4日だからたったの5日違いである。結果として初演後にも改訂が加えられた第一交響曲の出版は、変ロ長調弦楽四重奏より遅れたために、作品番号は「弦楽四重奏第3番変ロ長調op67」「交響曲第一番ハ短調op68」となった。

ブログ「ブラームスの辞書」名物、お叱り覚悟の暴走が始まる。

ブラームスは第一交響曲の作品番号を67にしたくなかったのではないだろうか?何故なら67という番号はベートーヴェンの第五交響曲ハ短調と同じになってしまうからだ。音楽界が注目するブラームスの第一交響曲が、ベートーヴェンの第五交響曲と同じ調性を背負い、フィナーレで「苦悩を克服して歓喜に」という理想を実現するアウトラインになっているのだ。このうえ作品番号まで「運命交響曲」と同じでは、詮索好きの音楽ジャーナリストがうるさいに決まっている。

田園交響曲と同じ68であれば騒ぎも大きくはなるまいとブラームスが考えたのではあるまいか。

さらに、第一交響曲をop68にしたことにより、第二交響曲までの間、きれいに独唱歌曲が並ぶこととなった。もし弦楽四重奏曲第3番と順序が入れ替わっていたら、2つの交響曲間の歌曲独占が崩れていた。そうしたら5月5日の記事「谷の百合」が書けなかったと感じる。

謝恩クイズ実施中

2009年7月13日 (月)

フラッグカウンター

お気づきの方も多いと思う。「謝恩クイズ」のどさくさに紛れて、新たなブログパーツを追加設置した。右サイドバナーの最下段だ。国旗が並んでいるからすぐにわかると思う。

これは、ブログ「ブラームスの辞書」へのアクセス元ユーザーの国籍を割り出して、その国の国旗を表示するというものだ。ドメイン末尾の国別略号がキーになっているのだ思う。日本なら「jp」だし英国は「uk」だ。海外からのアクセスがどれほどあるのか判るという代物だ。ひょっとしてIPアドレスからも割り出されているかもしれない。信憑性はともかく、色とりどりの国旗が表示されて楽しいではないか。申すまでもないが、海外からアクセスされていようとも、実際に見ているのは日本人または日本語の使い手だ思われる。ブログ「ブラームスの辞書」はコテコテの日本語で書かれているから日本語がある程度わからないと楽しめないハズだ。海外在住の日本人にどれほど読まれているかの目安なのだと思う。

7月1日に設置した。何かと慶事が重なる祝賀月間にふさわしい。これも一つの記念事業だ。

謝恩クイズ実施中

2009年7月12日 (日)

記念事業

イベントや出来事あるいは目標の達成を永く記憶するために立ち上げるプロジェクトのことか。やろうとしているプロジェクト開催のための大義名分を強引に紐付けるという思惑も一部混入していると思う。

昨日書籍「ブラームスの辞書」は、刊行4周年を迎えた。20万アクセスへの到達と合わせて謝恩クイズを実施中だ。つまりこれが「記念事業」である。

さて、刊行4周年や20万アクセスはさておき、先般買い求めた電子辞書の有効活用を考えている。声楽曲のテキストへの理解を深めるというのが真っ先に思い浮かぶ。歌曲特集が電子辞書購入に私を走らせた原動力だったことは事実だが、歌曲特集が一段落してしまった今、タイミングとしては焦点が甘い。

電子辞書をまさしく骨の髄まで活用出来るネタがあった。

マッコークルだ。世界最高の「ブラームス作品目録」である。書籍「ブラームスの辞書」の執筆に先だって購入したが、現在でも調べ物に重宝している。全編一面のドイツ語というのが玉にキズだが、これはマッコークルの責任ではない。調べるとなるとドイツ語の辞書が手放せない。簡単な単語なら判るようになってきたが、突き詰めるには心許ない。

今回購入した電子辞書を使って「マッコークル専用の独和辞典」をブログ上で作成することにした。マッコークルをサクサクと理解するために最低押さえておきたい単語を列挙するというコンセプトだ。いわば「マッコークル斜め読みのための独和辞典」だ。

8月には別途単月プロジェクトの予定がある。9月以降1年間の大型プロジェクトを立ち上げるので、7月中に完成くらいの緩い目標をとりあえず設定することとする。

謝恩クイズ実施中

2009年7月11日 (土)

祝刊行4周年

あれから早4年である。初めての自費出版本「ブラームスの辞書」が納本されたのが、2005年7月11日だった。自分の著作物が印刷されて本になるのは、嬉しい。「ブラームスの辞書」が刷り上がった時の嬉しさは、今も鮮明に覚えている。

ロベルト・シューマンの助力もあって、二十歳そこそこのブラームスは、自作が印刷されることとなった。それもライプチヒのブライトコップフのような一流出版社の刊行だ。1854年のことである。ブラームスだって相当嬉しかったはずだ。

さて我が「ブラームスの辞書」は、ここ最近慶事が続く。

謝恩クイズの期間中に3つの慶事が訪れることになる。だから何としても6月28日出題にこだわったというわけだ。

2009年7月10日 (金)

もったいない

携帯電話にURLを送れるようになった。だからという訳でもないのだが、携帯電話からのアクセスが気になりだした。ここ1ケ月で1日平均80件のアクセスがある。底堅い。これはパソコンからのアクセスの約3分の1に相当する。

ブログの右サイドバナー最上段にあるアクセスカウンターには、携帯電話からのアクセスは反映しないことになっている。しかし今や携帯電話から無視し得ないアクセスを頂戴しているというのに、ノーカウントはもったいない。

もったいないとは思うがココログのレギュレーションで携帯からのアクセスはノーカウントになっているからどうにもならない。

私のブログ「ブラームスの辞書」は、画像はもちろん譜例などのイメージが皆無に近いから、携帯電話向けかもしれない。積み上げた記事は1550本、1本900文字として合計約140万字の文字情報だ。「ブラームスの辞書」と同じ判型とすると1500ページを超える。「ブラームスの辞書」4冊分に相当する。

通勤通学の暇つぶしに本を読む人は多いが、携帯電話で代用出来そうな感じである。各種定額のサービスが普及しているから現実味がある。

謝恩クイズ実施中

2009年7月 9日 (木)

オタクの私的定義

半年に及んだ歌曲特集を展開しながらつくづく考えたことがある。以下の命題をよく見て欲しい。

  1. ブラームス歌曲のテキストに登場する植物で、もっとも多いのはバラである。
  2. こおろぎは「野のさびしさ」と「夏の宵」にしか現れない。

自分が意地悪な読者になったつもりで考える。1と2どちらが揚げ足を取りやすいだろう。それは多分2だ。万が一「野のさびしさ」と「夏の宵」以外の作品に「こおろぎ」を見つけることが出来れば、命題2は偽であると立証できる。ブラームス歌曲の楽譜を全て持っていなくても出来てしまう。自分が愛する歌曲に「こおろぎ」があればそれで一丁上がりである。こういうのを「反証」というそうだ。他を見るまでもなくOKだ。命題2が偽であることの証明は簡単だ。

ところが上記の命題1が偽であると立証するのは、手間がかかる。手許にブラームス全歌曲の楽譜があることが前提だ。さらにそれを全て当たり終わっていることも必須だ。そして登場する植物名を調べ終わっていることが最低条件になる。その上で「バラ」より多く登場している植物名を指摘せねばならない。普通の見識を持ったまっとうな大人は、ひるむと思われる。ブラームス歌曲の200曲という厚みがそれを助長する。

歌曲というのがまたさらに事態を難しくする。ブラームスの4つの交響曲全てのスコアを持っている人に比べて、歌曲200曲の楽譜を全て持っている人は少ないと思う。歌曲は交響曲よりも明らかに揚げ足を取りにくい分野だろう。オルガンや民謡ともなれば歌曲以上だ。お見通しの通り、ブログ「ブラームスの辞書」はその方面の記事を意図的に手厚くしている。

上記は極端な例を上げたが、「偽であることの立証」つまり「揚げ足取りの難易度」がオタクの度合いだと感じている。「バカじゃねーか」と思われながら、あまりの手間に揚げ足取りをためらわせるようなネタこそが、ストライクゾーンだったりする。「ブラームスの辞書」の狙いはブログも本もそのあたりにある。

「あまりのバカバカしさに呆れられている」と考えないスーパープラス思考である。

謝恩クイズ実施中

2009年7月 8日 (水)

上喜撰

お茶のブランド名。

1853年6月3日ペリー提督率いる4隻の米国戦艦が浦賀に来航した。250年の永きにわたって続いた鎖国政策を根底から揺るがす大事件だった。人々の右往左往を皮肉った川柳に「上喜撰」が出て来る。「蒸気船」にひっかけた秀逸な着想により知らぬものの無い川柳となった。おかげで高級宇治茶を飲んだことがない人も多いが、このブランド名だけは良く知られている。

同じ頃、ヨハネス・ブラームスもまた人生の大転換期を迎えていた。

1853年4月19日に始まったレーメニーとの演奏旅行が全ての始まりだった。4月21日にハノーファーでレーメニーからヨアヒムを紹介される。5月に演奏旅行が一段落すると、ブラームスは再びヨアヒムを訪ねる。これが6月4日、つまりペリー提督来航の翌日だ。開国を迫るペリーに対し幕府は1年の猶予を要求し6月12日ペリーは再訪を約してひとまず日本を離れる。この6月12日はなんとブラームスがワイマールにリストを訪問した日でもある。

あまりの巡り合わせに言葉を失った。浦賀に野次馬が殺到しているころ、ブラームスも疾風怒濤の体験をしていたのかと色めき立ったが、よく調べるとペリー来航の6月3日とは旧暦だったらしい。人騒がせな話である。(私が騒いでいるだけともいう)

歴史学ではこのペリー来航から1868年明治維新までが幕末と定義されている。1868年はドイツレクイエム初演の年だ。だから1853年から1868年までと定義される幕末は、作曲家ブラームスの台頭とピタリと重なっている。これで第一交響曲が西南戦争と重なっていたらパーフェクトだった。

日本のブラームス好きならば覚えておいてもいいと思われる。1853年6月3日は新暦なら7月8日だ。つまり156年前の今日だ。

ビジターの眠りを覚ます謝恩クイズたった1問で夜も眠れず

2009年7月 7日 (火)

1500日連続記事更新

七夕は来年もある。天気に恵まれず、ランデブーに失敗しても1年待てばいい。

一方わがブログ「ブラームスの辞書」開設1500日の記念日は、もう2度と来ない。本日この記事をアップ出来たことにより、ブログ創設から1500日連続の記事更新となった。4年1ヶ月と少々の間、1日も記事のアップを欠かさずに乗り切った。

開設から1500日経過したブログなんぞ、山ほどあるに違いない。ポイントは、その間記事を切らすことが無かったという点にある。

十数年続いている子育てに比べればまだまだ大したことはないなどと言っては元も子もない。素直に喜ぶことにする。

謝恩クイズ実施中

2009年7月 6日 (月)

話したい性格

自分のことだ。嬉しいことがあると誰かに話したいほうだ。

先付けの公開日を設定して備蓄中の記事の中に、自慢のネタがある場合が危ない。誰かについ話したくなるのだ。話題の核心を貫くようなシャープなキーワードでブログにたどり着かれると、無性に嬉しくなる。これに関連して質問やコメントをいただくとさらに一層しゃべりたくなるのだ。

ブログ管理人としては困った性格だ。ネタバレの危険がつきまとう。

6月28日に始まった謝恩クイズの答えに関連するネタを誰かにしゃべらなかったのは奇跡のようなものだ。昨年7月から考えていたから、かれこれ1年我慢したということだ。

とっておきの謝恩クイズ

2009年7月 5日 (日)

電子辞書

今更説明の必要もない。子供たちに続いて私も買い求めた

つくづく便利である。

辞書の基本機能自体はどのメーカーも似たり寄ったりだ。長男は相撲用語やゴルフ用語の辞典があればいいのになどと言っている。それからプロスポーツの記録辞典も面白いという。ユニークな切り口で感心した。

そのつもりで眺めると不思議なことがある。どのメーカーにも「音楽事典」が無いのだ。私の買った機種にもなかった。別売りのソフトにもカタログを見る限り見当たらない。少なくとも標準装備はされていない。相撲やゴルフ用語よりは需要を見込めると思うのは浅はかだろうか。

この文脈だと当然エスカレートする。

ブラームス関連電子辞書が欲しい。俺が作るか。

  1. 作品目録
  2. 声楽曲のテキスト出典辞典
  3. 人名辞典

ここまではマッコークルの作品目録の和訳で事足りる。マッコークルが漏らしている以下の部分は「ブラームスの辞書」の出番だ。

  1. 音楽用語辞典
  2. 地名辞典
  3. ブラダス
  4. 植物
  5. 動物
  6. 色彩
  7. レストラン

ブラダスは悩ましい。公開したくない気もするからだ。

ついでに欲ばるなら全作品の楽譜だ。画像だと重くなるなら楽譜ソフト連動がいい。実演は不要だ。演奏家の選択が難しい。

英語の辞書に比べればどう見ても需要は低いから、きっと価格がべらぼうになるだろう。

謝恩クイズ実施中

2009年7月 4日 (土)

今だから話せる

物事が決着した後になって、「今だから話せる」と前置きを振りながら説き起こされる話がある。本日の私の話がそうだ。

ブログ「ブラームスの辞書」開設からのアクセスが20万に到達したことは既に記事にした。今回ほどこの到達日にやきもきさせられたことはない。5月7日のブラームスのお誕生日までの達成を祈願したが信心不足で成就せず、そこから気合いを入れ直して念じた達成期限が、実は6月27日であった。

何故なら20万アクセス達成を記念した謝恩クイズを6月28日に開始したいという思惑があるからだ。このクイズでは「28」という数字にこだわったから、絶対に28日開始は譲れないのだ。万が一遅れたら、クイズの開始を7月28日に繰り下げねばならなくなり、その後のブログ運営に多大な影響が出る。

だから通算記事1500本以降、20万アクセス達成まで、「歌曲ネタ」を連発して気合いを入れた。それにしても6月25日の達成とはハラハラした。

どうやらブラームス神社に聞き入れてもらえたようだ。

謝恩クイズ実施中

2009年7月 3日 (金)

夫婦揃って

ブラームス作品の献呈の話だ。

夫婦揃ってブラームスから作品を献呈されているカップルがいる。

クララ・シューマンはブラームスからたくさんの曲を贈られているし、その子供たちも「子供のための14のドイツ民謡」を贈られている。3女ユーリエは「シューマンの主題による変奏曲」op23を献呈されている。ところがクララの夫ロベルトは1曲も作品が献呈されていない。だからシューマン夫妻は失格だ。

夫婦揃って作品の献呈を受けているのは、ズバリ、ヨアヒム夫妻だ。夫ヨーゼフ・ヨアヒムは、ピアノソナタop1とヴァイオリン協奏曲op77の2曲が献呈されている。希代のヴァイオリニストにして無二の親友だから特別扱いもうなずける。

その妻アマーリエは、優秀なコントラルトの歌手。ドイツレクイエム初演で、ヘンデルのアリアを歌った。彼女は「アルトとバリトンのための4つのニ重唱」を献呈されている。

  1. 尼僧と騎士
  2. 戸口の前で
  3. 水はざわめき
  4. 狩人と恋人

まさか、ヨアヒムがヴァイオリンを置いてバリトンで歌ったなどということはあるまいな。

そして何よりも大切なこと。この作品に与えられた作品番号は「28」である。つまりこれが今回の謝恩クイズの賞品である。夫婦円満か縁結びのお守りにもなりそうだ。

2009年7月 2日 (木)

小人閑居して不善を為す

耳の痛い諺。出典は中国古典だ。原文を深く理解している人からは誤用を指摘されることもあろうが、一般には「小人物はヒマだとロクなことをせんから、働け」と解されている。

こんなブログを毎日欠かさず続けている時点で「小人物は困る。ちったあ働け」と言われそうだ。

先般歌曲特集を終えて、息つく暇なく「謝恩クイズ」に入った。私にとってブログ運営上の「不善」は、記事の濃さが下がることだ。特集記事の合間に気が抜けて、ぬるい記事を発するくらいなら、アタッカで次の特集に入る方がいい。私ごときのつまらぬ日常ネタで記事を稼ぐようになったら潮時である。

生きるために高速で泳ぎ続けねばならないマグロみたいなものである。

謝恩クイズ実施中

お一人で何度でも応募頂けますので、是非。

2009年7月 1日 (水)

ジャンル別記事数

先般、カテゴリー「31 歌曲」に属する記事を100本にすることを目標にしたブログ内イベント「歌曲特集」が終わった。だから今現在カテゴリー「31 歌曲」に属する記事は141である。ついでに他のジャンルの記事がどうなっているか調べた。

  • 26 ソナタ   13本  備蓄9本
  • 27 変奏曲    4本  備蓄8本
  • 28    ?        0本  備蓄28本  謝恩クイズ実施中
  • 29 オルガン  18本   備蓄4本
  • 30 ピアノ    73本 備蓄41本
  • 31 歌曲    141本   備蓄11本
  • 32 器楽     2本   備蓄0本
  • 33 室内楽   77本  備蓄51本
  • 34 交響曲   54本  備蓄38本
  • 35 協奏曲   18本  備蓄16本
  • 36 管弦楽曲   10本  備蓄12本
  • 37 合唱曲   24本 備蓄28本
  • 38 重唱曲   11本 備蓄8本
  • 39 民謡     24本 備蓄21本

我ながらなかなか興味深い。歌曲の備蓄はわずかに11本だ。歌曲特集で一気にはき出してしまったからだ。気合いが入っていたということに他ならない。ピアノ曲と室内楽が拮抗している。24曲の室内楽と40曲を超えるピアノ曲が拮抗すると言うことは、室内楽に手厚いということだ。4曲しか無い交響曲が92本とは、さすがに分厚い。

見ての通り、カテゴリーの26番から39番には、音楽のジャンルが並ぶ。謝恩クイズ出題中の28番もその流れに乗って既に28本の備蓄がある。室内楽、ピアノ、交響曲に次ぐ備蓄本数だ。カテゴリーを立ち上げるだけのことはあるのだ。

さりげない謝恩クイズの宣伝だが、いわば「私の脳味噌とのシンクロ」が求められる難問だと思う。「オマエの脳味噌の中のことなんぞ知るか」と言われても返す言葉はない。「変奏曲」と「オルガン」の間であること自体には意味は無い。

ご応募お待ちしています。

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ブラームスの辞書写真集

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    はじめての自費出版作品「ブラームスの辞書」の姿を公開します。 カバーも表紙もブラウン基調にしました。 A5判、上製本、400ページの厚みをご覧ください。
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