名作オペラ
あな恐ろしや。定義はお手上げだ。
世の中にはいったいオペラが何曲存在するのだろう。そしてそのうちの何曲が名作と呼ばれているのだろう。
「詳解オペラ名作127」という本が手許にある。2006年にショパン社から刊行されている。古今の有名オペラ127作が収載されている。オペラにまつわる諸データが手際よくまとめられていて重宝している。取り上げられた作品の多い作曲家ベスト10は以下の通りだ。
- ヴェルディ 17曲
- モーツアルト 11曲
- プッチーニ 10曲
- ドニゼッティ 7曲
- ワーグナー 7曲 ニーベルングの指環は1曲扱い
- Rシュトラウス 6曲
- ロッシーニ 4曲
- ベルリーニ 4曲
- JシュトラウスⅡ世 3曲
- ヤナーチェク 3曲
ベートーヴェンは「フィデリオ」1作しか残さなかったが、首尾よく収載された。11曲書いたドヴォルザークは「ルサルカ」だけにとどまった。ここに1曲でも載れば大したものなのだと思う。ブラームスはこういう企画に載らないようなオペラを書くくらいなら、何も残さぬ方がマシだと考えたと思う。
ヴェルディは別格だが、40歳を待たずに没したことを考えるとモーツアルトもさすがだ。
昨日の記事「オペラの話題」で「ブラームス回想録集」全3巻に現われるオペラをリスト化した。全65作品のうち「詳解オペラ名作127」に収載されている23作品を赤文字で示している。ブラームスは現代の感覚で申せば、名作とは呼びにくい作品も頻繁に話題にしていたということになる。
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